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    乙嫁オマージュ ~布支度②スザニを習うということ

    ウズベクにしばらくいるのなら、スザニを買うのではなく

    スザニを習う という選択肢もある。


    私は 一晩で出来る程度のものでないと やる気にならない性格なので、

    スザニの様に 毎日コツコツ チクチクするのは無理だとあきらめていた。

    私は 作るより 買う方が 向いている。

    しかし、クッションカバーやスリッパなどは 日々使っていくうちに

    どうしても 擦れて毛羽立ったり ほつれが出たりする。

    自分で ちょちょっと補修できたらいいなぁ と思い、

    スザニを一枚作り上げる という壮大な目標のためではなく

    何かの折にワンポイント刺せる程度に スザニの技法を身につける、という

    低いハードル設定で スザニを習う決心をした。


    スザニ教室は、いくつか回って値段など聞いてみたところ

    一日コース、一カ月コース、免許皆伝コースがある。

    ・一日10,000ソム(350円)+針糸代実費 で好きなだけ通う。

    ・一カ月100,000ソム(3500円) +針糸代実費 作品制作中心 で期間中は通い放題。

    ・一カ月100ドル(9,500円) 諸費用込み 技法習得中心 で通い放題。

    ・無期限8,000,000ソム(30,000円)で 全ての技法を習い作品を仕上げる。

    *職業訓練所では、もう少し安いところもあるようだが

    まず1ヶ月間毎日通わなくてはならず、その間は ひたすら修練。

    この研修を経てはじめて作品制作が許され、

    しかも、あくまで商品製作の委託であるため 色柄など指定のものを作り納品することが前提。

    納品したくない場合は、出来上がったものを自ら買いとる、という制度だそうだ。

    …これは、スザニで生計を立てる気のない私には絶対に向いていない。


    4月5月は徹夜することもあった繁忙期から解放されたばかりだったので、

    6月なら結構通える。

    最低11回通えば、どこよりお得になる 一カ月100,000ソムの教室に通うことにした。

    10:00-18:00 月―土 この間なら いつ行っても 何時間いても 良いのである。


    値段を聞きに行った時は、生徒が誰ひとりいなかったので、

    先生と二人っきりでも居心地が悪くなさそうなところ、というのも

    この教室の決め手の一つだったのだけど、

    通い始めてみると、ウズの学校は5/25から夏休み。

    小さな女の子達が 私のクラスメイトになった。
    スザニ教室9

    9歳10歳くらいに見えるけれど13歳だという彼女達は、

    朝から夕方まで 毎日 通ってくる。


    両親共働きが基本のソ連時代は、3ヶ月もの夏休み期間は とっても困るので

    子供を ラーゲリ へやっていた。

    ラーゲリと言うと 日本語では収容所と訳され、シベリア抑留の捕虜の暮らしを連想するが

    ラーゲリは、言ってみれば 林間学校 あるいは 学童保育 の役割だ。

    そこは社会主義。山や高原でのんびりする、というだけではなく、当然 労働が伴う。

    果樹園の収穫を手伝ったり、工事や土木作業に駆り出されたり、

    結構重労働だったようだ。

    この間に、集団生活や 掃除や料理、

    そして 社会主義に従って生きるということを 身につけさせるのである。

    こども達の3ヶ月間は、

    毎日通いで行くラーゲリと、合宿するラーゲリと、

    家族も休みが取れた時のダーチャ(別荘)や旅行、で 構成されていた。


    独立後の今、ウズベクでは このラーゲリのシステムはもはや強制ではない。

    自分達に良い思い出が無かったせいか、自分の子をラーゲリに行かせる親は多くはないらしい。

    なので、学童保育がわりなのか、

    あんたスザニでも習ってらっしゃい、と 親に放り込まれるのだろう。

    習いたくて来ているわけではないので、彼女達はさして熱心ではない。

    とにかくおしゃべりしている。

    先生と、それから 同じように子供の時から夏になるとスザニに通ってだいぶ習得し、

    先生の助手を務められるようになった 高校生、大学生のお姉さんも 幾人かいるので、

    彼女達全てを オパ(お姉さん)と呼び、

    オパ達の 話や 持っているスマホや雑誌や 聞いている音楽に

    いちいち目を輝かせながら、ステキ女子の空間の一員になろうとしている。


    乙嫁語りの頃ならば、家族やご近所で自然に持っていたはずの

    こういう世代を超えた女同士の 手仕事とおしゃべりの時間は

    いま こんな形で受け継がれているのだった。



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    Re: スザニの教室についてお尋ねします

    > スザニの教室、HPなど連絡が取れそうな情報をお教えくださいませんか

    ふくださま

    私がいた頃には
    HPなど持っている人はまだあまりいなかったので
    ご紹介できるものがありません。
    ごめんなさい。

    blogでも名前を出したことがあると思うのですが、
    madina kashimbaeva という女性が
    タシケントでのスザニの第一人者です。
    出産したり海外進出したりして状況が変わったので
    今はどうかわかりませんが、
    私がいた頃は教室をやっていました。
    彼女はfacebookをやっていますので
    そちらからコンタクトを取ることは可能かと思います。

    その他のスザニ教室のイメージに関しては、

    スザニを習いたいというかたからの質問が以前にもあったので
    そちらのやり取りがご参考になれば良いのですが…

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    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
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    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して3年
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