FC2ブログ

    赤いタイヤ

    タシケントに住んで丸3年、

    地球の歩き方に載っているタシケントの名所は

    初めの半年でほぼ周りきったが

    まだ残してあったのが 抑圧犠牲者博物館。

    テレビ塔の向かい、運河のほとりに建つ美しい建物だ。
    抑圧犠牲者博物館
    入ってすぐ、黒塗りに赤いタイヤが奇妙に目立つ車が展示してある。

    これは、銃殺刑に処す政治犯・思想犯 を連れてくる車。

    黒いボディに真っ赤なタイヤの色合わせは、大変恐れられたそうである。

    今この博物館が建つ場所が刑場であった。


    2つ目の間には、メトロ駅名となっている

    幾度も映画になった「過ぎ去りし日々」の作者アブドゥラ・カジリや

    薄っぺらい緑のノートの表紙になっている詩人チョルポンなど

    私でも耳になじみのある名前の文学者の写真の数々がびっしり貼られている。

    彼らは 民族的文学を著しただけでなく、シェイクスピアのウズベク語訳など

    ウズベク文学の向上に力を注いだが

    思想犯として収容され、妻もろとも殺された。


    スターリン時代の1930年代当時、

    ソビエトにはこうした政治・思想犯を収容するラーゲリが
    抑圧 収容所
    領内各地にあり、地図に赤丸で示されているこれら全てがそうだという。

    ウズベクではタシケント州だけで 大きいのが4つもあったようだ。


    他にも、タタール系、ドイツ系、ウクライナ系、高麗系など、

    様々な民族が流入してきた歴史など

    あらゆる意味で ロシア ソビエトに 翻弄された人々をとりあげている。


    3つ目の間は、独立後 いかに荒れ果てていたイスラム建築を再生したかや

    大スキャンダルとなった綿花労働状況を改善したこと、など

    カリモフ大統領の偉業の数々が展示されている。


    住んでいようが働いていようが、外国人は5,000ソム(170円)

    ウズベク人は2,000ソム(70円)。

    展示説明はウズベク語しかないが

    ロシア語でなら、館内のウズベク人が 小声でざっと説明してくれる。


    最初の年に行っていたらさっぱり分からなかったろう。

    何年か住んだ人には、結構興味深い博物館だと思う。
    関連記事

    コメントの投稿

    非公開コメント

    プロフィール

    チモラーシカ

    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
    働いたり 趣味に燃えたり
    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して5年
    経ちますので
    情報はどんどん
    劣化していきます。
    コメントやご質問へは
    記事コメント欄でのみ
    ゆっくり お返事しています。
    個別にメールを差し上げる
    ことは ありません。 また
    緊急のご質問には
    対応できません。
    ご了承下さい。

    いらっしゃいませ
    リンク
    検索フォーム
    カテゴリ
    カレンダー
    04 | 2020/05 | 06
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    31 - - - - - -
    月別アーカイブ
    最新記事
    最新コメント