fc2ブログ

    Yangi 2015ilingiz bilan

    未年になりました。
    未年

    近所を散歩していた羊、

    中央分離帯の草地で放牧されていた羊、

    トレーラーの裏でひっそり屠られていた羊、

    片足引っ掛けて お尻全開で吊り下げられている羊肉、

    おいしい カワイイ いろんな羊を見てきた3年間。


    羊がつく漢字や故事成語を習うと、

    古来より中国では羊を飼い 羊肉を食べてきた歴史があるから

    と解説される。

    ふぅん、くらいにしか思っていなかった中高時代。


    大地に羊がいると幸せとか、

    羊が大きいと美しいとか、

    羊いっぱい食べて栄養モリモリとか、

    羊頭狗肉への憤りとか、

    屠所の羊の諦観とか、

    今なら よくわかるわぁ。


    今年も幸せで美しく英気養う翔ける一年でありますように。

    日本で食べられるウズベク料理

    未年はひつじ食べた方が良いのかしら、やっぱり。

    今日は日本で食べられるウズベク料理を見てみよう。


    関東唯一のウズベク料理店、ということになっているのが

    八丁堀にある アロヒディン
    アロヒディン1

    若いご主人がサマルカンド出身で、

    サマルカンドプロフ(要予約)や
    アロヒディンプロフ

    小さめナンや トルコ風の前菜、
    アロヒディンナン

    ドルマ(ブドウの葉の挽肉巻)
    アロヒディンドルマ

    カフカース風の大きめシャシリク
    アロヒディンシャシリク

    CIS駐在者には懐かしのバルチカ3(ロシアのビール)に 巨大チャイニク
    アロヒディンドリンク

    などなど楽しむことができる。

    私はやはりタシケントのこっくりプロフが好きなので

    はぁ~ん この味 この味~!とまでは思わない。

    それでもウズベク人が作っているウズベク料理を食べられるのは

    とっても貴重。

    ウズベクのどこかのレストランで食べている様な

    あの頃の味がする。


    このアロヒディン以外で「ウズベク料理」と銘打ったものを食べられるのは

    ごく限られた機会だ。


    例えば 彼が潜入したウズベク大使館の独立記念パーティー。

    やっぱこの色よね、という茶色のプロフ。
    日本のウズプロフ

    サマルカンドから空輸したという つやつやのサマルカンドナン
    日本のウズナン
    にメロン。

    沖縄から呼ばれたというウズベクダンス。
    日本のウズダンス
    この日ここだけはウズベキスタン。

    行きたかったわ。


    悔しかったので東京外大の学祭に行ってみた。
    日本の学祭のウズプロフ

    日本人学生が売る ショルパ
    日本の学祭のウズ料理
    シャシリク、プロフ。

    ・・・・・・。

    ね、こんなもんですよ。


    日暮里のイラン・トルコ料理ZAKUROの 姉妹店ZAM ZAMも

    ウズベク料理店ということになっているが、

    今は出していない、とのこと(未確認)。

    ということで今はアロヒディン一軒、としている。

    ただ、ウズっぽい料理なら他にもある。

    以前に紹介したはもう潰れてしまったので

    次回は新たなお店をいくつか見ていこう。

    遺伝子

    遺品を片づけていて、

    母が自分で買って しまいこんであったアドラスが出てきた。

    あら?

    私が帰国前に買いだめしたウズウズしいアドラスに

    こんなのがあったような…。


    左↓が母のアドラス、 右↓が私が買ったアドラス。
    アドラスの遺伝子

    母の方が選択眼が甘いので、柄が大きく織りも甘い。

    でも色と模様は おんなじパターンじゃないか。

    親子ってキモい。遺伝子って怖い。

    ギョエ~っと唸ってしまった出来事。

    さて、これを何に仕立てようかな。

    日本で食べられるウズっぽい料理

    ウズベク語が ウイグル語とそっくりなように

    ウズベク料理も ウイグル料理とそっくりだ。

    ぶどう棚の下

    ドッピをかぶりアトラスを着てダンスするような

    風景自体が似ている。

    そもそもラグマンはウイグル料理。

    ウズベクでも ラグマンは ウイグル料理屋で食べるべきものだ。


    ウズベク人に比して 1万人と圧倒的に多い来日ウイグル人。

    ウイグル料理屋もウズベク料理屋よりは多い。

    昔紹介した池袋の店は潰れてしまったが

    同記事内の新宿の店 タリムは健在。

    でもここはメジャーだから、

    今回はちょっとディープな さいたまエリアを見ていく。


    埼玉はウズベク人や中央アジア出身者が割と多く住むエリアと言われており

    特に蕨は 今や ワラビスタン という異名まであるほど。


    そんな埼玉にあるウイグル料理屋は

    埼京線 南与野駅からバスに乗る シルクロード・ムラト

    お世辞にも行きやすい店とは言えない。

    でもウズベクに行く前から 私と彼は

    夏になると 遠路はるばるバスに揺られて ここのラグマンを食べに通っていた。

    今回は帰国して初、4年ぶりの訪問。


    あらためて見ると、内装もウズい。
    ムラト

    ここで一番美味しいのは やっぱりラグマン。
    ムラトラグマン

    手打ちの麵で 本当に懐かしい味だ。

    他には シャシリク(カワプ)が 安くて美味しい。
    ムラトシャシリク

    マンティ(マンタ)は 日本の餃子の皮を使っているのか
    ムラトマンティ
    ウズのもっちりした皮のマンティとはちょっと別物。

    プロフ(ポロ)は さっぱり甘目で、食べやすい味。
    ムラトプロフ (2)
    日本人や子供の口には とっても合うと思うが

    ウズベクのプロフの味はしない。

    デザートには ハルヴァ(ハルワ)があって
    ムラトハルヴァ
    これは ウズの固形のハルヴァとは別物なれど

    インドのにんじんハルワによく似ていて とっても好き。

    他にも ○○サイ という ウイグル料理特融の炒め物メニューは豊富。

    ミートパイのような ゴシュナン(肉ナン)などもあり

    ウズベクのウイグル料理屋が とってもなつかしくなる。

    また夏、ラグマンを食べに行こう。


    そして、噂のワラビスタンには

    ウズベクのお隣の キルギス料理屋 インナ・カリンカがある。

    正確には、ロシア・キルギス料理 の店で

    タラスの近く(ウズベク寄り)出身の インナ エジェが

    ゆっくりと作ってくれる新しいお店。
    インナ

    この日は羊が品切れで 豚のシャシリクを注文。
    インナシャシリク
    とても良い味、オススメだ。

    久しぶりに と ボルシチも頼んだら、
    インナボルシー
    一杯を彼と分けて カップでサーブしてくれる嬉しい気遣いが。

    プロフは 炊いてあるのを炒め直しているのかな、と思うような
    インナプロフ
    パラリとした香ばしいもので、

    やっぱりウズのものとは違うけど これはこれで結構おいしい。

    ムラトのプロフよりは中央アジアっぽさを感じられる。


    そしてとてつもなく中央アジアな巨大チャイニクで
    インナチャイ
    フレーバーティーを 2杯もサービスしてくれる太っ腹。

    懐かしいトゥボルク(自家製カッテージチーズ)に練乳とマリナジャムをかけた

    デザートもおまけに出してくれて

    本当に中央アジアの懐かしさを満たしてくれるお店だった。

    インナ エジェの愛想がこれまたとても良くて

    私がアトラスのバッグとスカートでいったら

    入店と同時に「あらウズベクにいたの?」と

    声をかけてくれた。

    サービスがゆっくりなのを何度も詫びていたけれど、

    ウズベクにいた私には このゆっくりさ さえもが懐かしくて

    全く気にならなかった。


    埼玉の中央アジア、お試しください。
    プロフィール

    チモラーシカ

    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
    働いたり 趣味に燃えたり
    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して5年
    経ちますので
    情報はどんどん
    劣化していきます。
    コメントやご質問へは
    記事コメント欄でのみ
    ゆっくり お返事しています。
    個別にメールを差し上げる
    ことは ありません。 また
    緊急のご質問には
    対応できません。
    ご了承下さい。

    いらっしゃいませ
    リンク
    検索フォーム
    カテゴリ
    カレンダー
    12 | 2015/01 | 02
    - - - - 1 2 3
    4 5 6 7 8 9 10
    11 12 13 14 15 16 17
    18 19 20 21 22 23 24
    25 26 27 28 29 30 31
    月別アーカイブ
    最新記事
    最新コメント