ウズベク語が ウイグル語とそっくりなように
ウズベク料理も ウイグル料理とそっくりだ。
ぶどう棚の下
ドッピをかぶりアトラスを着てダンスするような
風景自体が似ている。
そもそもラグマンはウイグル料理。
ウズベクでも ラグマンは ウイグル料理屋で食べるべきものだ。
ウズベク人に比して 1万人と圧倒的に多い来日ウイグル人。
ウイグル料理屋もウズベク料理屋よりは多い。
昔紹介した
池袋の店は潰れてしまったが
同記事内の新宿の店
タリムは健在。
でもここはメジャーだから、
今回はちょっとディープな さいたまエリアを見ていく。
埼玉はウズベク人や中央アジア出身者が割と多く住むエリアと言われており
特に蕨は 今や ワラビスタン という異名まであるほど。
そんな埼玉にあるウイグル料理屋は
埼京線 南与野駅からバスに乗る
シルクロード・ムラト。
お世辞にも行きやすい店とは言えない。
でもウズベクに行く前から 私と彼は
夏になると 遠路はるばるバスに揺られて ここのラグマンを食べに通っていた。
今回は帰国して初、4年ぶりの訪問。
あらためて見ると、内装もウズい。

ここで一番美味しいのは やっぱりラグマン。

手打ちの麵で 本当に懐かしい味だ。
他には シャシリク(カワプ)が 安くて美味しい。

マンティ(マンタ)は 日本の餃子の皮を使っているのか

ウズのもっちりした皮のマンティとはちょっと別物。
プロフ(ポロ)は さっぱり甘目で、食べやすい味。

日本人や子供の口には とっても合うと思うが
ウズベクのプロフの味はしない。
デザートには ハルヴァ(ハルワ)があって

これは ウズの固形のハルヴァとは別物なれど
インドのにんじんハルワによく似ていて とっても好き。
他にも ○○サイ という ウイグル料理特融の炒め物メニューは豊富。
ミートパイのような ゴシュナン(肉ナン)などもあり
ウズベクのウイグル料理屋が とってもなつかしくなる。
また夏、ラグマンを食べに行こう。
そして、噂のワラビスタンには
ウズベクのお隣の キルギス料理屋
インナ・カリンカがある。
正確には、ロシア・キルギス料理 の店で
タラスの近く(ウズベク寄り)出身の インナ エジェが
ゆっくりと作ってくれる新しいお店。

この日は羊が品切れで 豚のシャシリクを注文。

とても良い味、オススメだ。
久しぶりに と ボルシチも頼んだら、

一杯を彼と分けて カップでサーブしてくれる嬉しい気遣いが。
プロフは 炊いてあるのを炒め直しているのかな、と思うような

パラリとした香ばしいもので、
やっぱりウズのものとは違うけど これはこれで結構おいしい。
ムラトのプロフよりは中央アジアっぽさを感じられる。
そしてとてつもなく中央アジアな巨大チャイニクで

フレーバーティーを 2杯もサービスしてくれる太っ腹。
懐かしいトゥボルク(自家製カッテージチーズ)に練乳とマリナジャムをかけた
デザートもおまけに出してくれて
本当に中央アジアの懐かしさを満たしてくれるお店だった。
インナ エジェの愛想がこれまたとても良くて
私がアトラスのバッグとスカートでいったら
入店と同時に「あらウズベクにいたの?」と
声をかけてくれた。
サービスがゆっくりなのを何度も詫びていたけれど、
ウズベクにいた私には このゆっくりさ さえもが懐かしくて
全く気にならなかった。
埼玉の中央アジア、お試しください。