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    ウルゲンチ・ヒヴァの旅⑧ ヒヴァの食事情Ⅰ

    ハッと気づけば もう霜月、ヒヴァは最低気温氷点下。

    遮るものがないせいか、風が強く冷たい。

    相当寒いだろうなぁ。


    Web上の旅行は、ヒヴァのホテルにチェックインしたまま

    ランチも摂っていない。

    ランチの予約に行きましょうね。


    ヒヴァは、世界遺産イチャン・カラの中のレストランの数が極めて少ない。

    そこへバスで団体旅行のドイツ人やフランス人や日本人が乗りつけるので、

    ハイシーズンのレストランは、どこも満席あるいは品切れになることも多い。

    また逆に観光客が少ないと、早々に火を落としてしまう店もあったりする。

    行き当たりばったりだと、ヒヴァの印象は

    やはり観光地に旨いもの無し…で終わる可能性もゼロではない。

    イチャンカラ内で食べたいのだったら、

    昼 夜とも 予約をしておくほうが まぁやっぱり安心だと思う。


    イチャンカラ内の わかりやすいところにあるレストランは 5つくらいだろうか。


    ①まず目に入るのは、

    カルタミナルを過ぎた目抜き通りの左手

    1m程高台になったオープンテラスだ。

    ここはWiFiもあって、連泊する欧米人がビール片手にボーッと本を読んだりしている。

    ただ、夕日前の時間帯になると それはそれは強烈な西日が差し、目も肌も痛い。

    そして昼夜 プロフなど食事もあるが、食べたら悲しくなるだけだ。

    ここは日中早い時間のお茶 と割り切るのがベター。


    ②その斜め向かい 目抜き通り右手に ミルザボシが見える。

    ここはB&Bだが、レストランのみの利用も可。

    私としてはまず一番に ここの予約を取りたい。


    ここの厨房を覗けばその理由が分かるだろう。

    厨房は、なんとオープンエアー↓。
    ミルザボシの厨房

    タンディールという窯(タンドリー)に藁で点火するレトロっぷり。

    まるで ウズベク映画村にでも来てしまったかのようだ。
    ミルザボシの厨房2
    しかもこの 小さな小さなチュチュワラ(ペリメニ)↑を見て!

    ウズベク式 水餃子とワンタンの間の料理だが、

    ここのは 本当に薄い生地で 本当に小さい。

    それを1000も2000も作って茹でているのだ。

    手間暇を惜しまない器用な仕事には打ちのめされる。

    美味しくないわけがない。

    メニューはサラダやスープが日替わりだが

    ホレズムのさっぱり プロフ↓、ディルの涼麵 シビット・オシュ↓
    食 ミルザボシ
    そしてチュチュワラ↑は ほぼ定番だ。

    他にも季節によってかぼちゃのサモサが出たり

    食後のスイーツもある。

    しかも、シーズン中の夜は前庭でウズベクダンスが団体客をもてなしていることがある。
    ミルザボシのダンス
    料理を待つ間、一緒にタダ見ができる。

    そんな訳で 今日の昼と夜の空き状況を聞きに行くのである。

    その日のランチはもういっぱいのことが多いので

    私は夜しか食べたことがないが、空いているなら昼夜ここで良いと思っている。

    ミルザボシのお姉さんと弟さんは英語と少し日本語ができる。


    ③ミルザボシに振られたら、

    目抜き通りをさらに進んで ラクダちゃんの前を通り過ぎると

    tea houseの看板を掲げた ファルフが左手に建っている。

    ファルフのお話は、また次回。

    正倉院と ウズベクの楽器

    11/12(水)19:57 - 20:54 放映の

    フジテレビ「世界行ってみたらホントはこんなトコだった?!」は

    ウズベキスタン篇

    こういう番組では素通りされてしまうことが多い首都タシケントへも

    しっかり取材が入ったようで、

    また知り合いがいっぱい映るとウレシイなー。


    さて、先日「日本国宝展」を見てきた。

    正倉院から特別出品された中の

    8世紀の楓蘇芳染螺鈿槽琵琶は、

    伝来の技術で作った国産品だそうだが

    螺鈿装飾のどこをみても ウズい と唸ってしまうものだった。

    また反対に、ウズでウズの楽器展を見た時には なんて天平なのだろう と思った。

    ドゥタールやルバーブなどの弦楽器はとくに豊富で2弦から10弦まで、
    弦楽器

    モンゴルの馬頭琴に近いもの、インドのシタールに近いもの、

    琴に近いもの、まるで津軽三味線の太棹のようにベベンと鳴る琵琶、

    姿も音色もボーダーレス。
    弦楽器とぼるらる

    ナイ(笛)もよく似ていて、篠笛や尺八や
    篠笛
    それこそ雅楽の笙のようなものも見ることができる。


    私達は1000年単位で、

    こういう音こういう旋律に 憧れと懐かしさを感じる様

    刷り込まれてきたのであることよ。


    23日(日)15:00~はBS-TBSにて「空白のシルクロード」再放送がある。

    ここでは少し、ウズベク楽器の紹介がされている。


    ウズベクの空気が恋しくなった方は、

    11/29(土)13:30~ 赤坂区民センターで

    ドゥタール演奏とウズベクダンスの披露があるそうです。

    ウルゲンチ・ヒヴァの旅⑨ ヒバの食事情Ⅱ

    ③ファルフは、総金歯 バッチリマスカラ 前髪ぱっつんボブ

    の キリリとしたお姐さんが切り盛りするレストラン。


    オープンエアーに程良く日差しを遮って タプチャンやテーブルが並び

    テーブルクロスは派手なアトラス風プリントで、

    雰囲気はとっても気持ちがいい店だ。


    ただ、ホレズム料理ではなく 代表的なウズベク料理しかないので

    シュビット オシュやトゥフム バラクを試したい人にはすすめない。


    プロフがホレズム風に白っぽいくらいで、
    4ファルフ
    あとはラグマンやショルパなど ごくスタンダードなメニューだ。

    ココは味付けが ちょっと しょっぱ目。

    頼むなら、ガルプチ(ピーマンの肉詰め煮)か

    ペリメニ(水餃子スープ)が比較的イケているが

    団体客の後に入店すると売り切れていることが多い。


    Tea House と銘打っているので、 食事以外の利用も可。

    歩き疲れた頃 お茶とスイカを頼んで

    タプチャンでゴロゴロ昼寝、という使い方が チモラーシカのオススメ。


    なので、私は 客の入り具合を横目でチェックしつつ、

    ファルフの目の前の道を右手に折れて

    別の店をまず当たることにしている。

    ホテルも兼ねている ヘイヴァク だ。

    2ファルフとヘイヴァク


    ④ヘイヴァクは、

    ファルフよりも カワイさが際立つデコレーションのオープンエアが魅力。

    昼食 (350x263)

    ユルタやタプチャンもあって、ウズらしさ満点である。

    風の強い日や 肌寒いシーズンは ホテル内の食堂で食べられる。

    3ヘイヴァク

    夏のホレズム料理の代表 シュヴィット・オシュ
    シュヴィット・オシュ (3) (350x263)

    ディルの味が濃く、暑い日には なかなかのものだと思う。

    トゥフム・バラクは 定番の卵餃子の他、かぼちゃ餃子、肉餃子などの

    バリエーションも用意、スープ類も味が良い。

    清潔感があるので、都会的な女性にもオススメできる。


    ⑤ もう一つの都会的な選択肢が、アート レストランだ。

    目抜き通りをずっと真っすぐ行って、タシュ・ハウリの方に左折すると

    アラクリハン・メドレセの入口に オシャレな黒板メニューが立っている。


    私はあくまで ②の ミルザボシ が一番のオススメだけれど、

    予約が取れなかった時や ヒヴァで夕食を二度摂るチャンスがあるなら

    昼を ④の ヘイヴァク、夜は このアート レストランにするといいと思う。
    5アートレストラン夜景

    ここを夜にオススメする理由は、

    気温差が大きく 夜 肌寒いヒヴァでも安心の屋内レストランであることと、

    このメドレセでは、10月いっぱいくらいまでは毎晩

    ウズベク民族舞踊の興行がうたれているから である。

    ショー

    座ってお茶を飲みながら見るのは有料、

    周りのお土産屋をひやかしながら チラ見する分にはタダ。

    ガン見にしろ タダ見にしろ、興味がある人も ない人も、

    注文して料理が出てくるまでの間、楽しめると思う。

    ショーは、10歳くらいの坊やから おばあちゃんまで一家総出で、

    歌あり 詩的な踊りあり コミカルなダンスあり。

    いつも最後は末っ子の坊やが会場を沸かせている。


    肝心の食事はと言うと、慣れない旅行者にも安心感がある味で

    けして悪くない。

    ホレズム風のさっぱりプロフが人気で
    食 アートレストランプロフ
    売り切れてしまうことも多い。

    他にも肉団子のスープだとか、

    ちょっと こなれた感じのウズ・ホレズム料理を出す。


    欧米人がワインを傾けながらゆったり語らっている

    ディズニー・シーにでもありそうな凝った内装の

    大人なウズベクの雰囲気をまとう おしゃれレストラン。

    人気店なので、ヒヴァについた時点で 夜の予約をした方が良い。


    目ぼしいレストランは以上の5つ、ということになるが

    これはあくまで イチャン カラ内の話であることは

    繰り返しておきたい。


    イチャンカラ内でも 裏通りを歩いていると

    小さな食堂は他にもあるし、

    ものすごく お高そうなレストランも一軒ある。

    食堂なのか民家なのか判然としない

    こうした↓カザン(鍋)が グツグツしている所にも出くわす。
    食 カザン

    おいしそう~と見ていたら

    ケリン ケリン、オリン オリン(寄ってらっしゃい 食べてらっしゃい)と

    勧めてもらうチャンスに恵まれるかもしれない。


    また、目抜き通りを ひたすらまっすぐ行くと、

    元奴隷市場へ抜ける門を くぐる。

    ここからは観光客が殆ど足を踏み入れない 地元ウズベク人のエリア。

    すぐ右手には 霊廟か何かステキなイスラム建築が建っていて

    左手にはバザールが広がっている。

    バザールには いい匂いを漂わせているシャシリク屋や

    家庭的な小さな食堂が 軒を連ねているので、

    胃腸に自信のある人は こっちを試したら良い。

    挽肉(ウズ: キーマ/露:ファルシ)を脂身で巻いたシャシリクは
    食 ヒバのシャシリク
    ヒヴァの隠れ名物。


    チケット売り場のある正門(西門)を出たところにも

    レストランやカフェはあるし、

    更にバス通りまで出れば 何軒も見つけることができる。

    もしヌルッラバイ宮まで足を延ばすなら

    その前に地元向けの食堂が3軒ある旨 地球の歩き方に紹介されている。

    3軒のうち一番手前の ホジ・アクバルは

    シャシリクを、炭ではなく なんとパフタ(綿花)の枝↓で焼く
    ホジ アクバルのシャシリク
    珍しい店だ。

    もちろんパフタ収穫後の一時期だけのことだろうけれど、

    パフタを薪にする店を 私は他で見たことがない。

    秋にパフタ畑の近くに行く時は シャシリク屋をチェックしてみるといい。

    わずかに オイリーでスモーキーな風味が お肉に付いている気がする。


    他にも、白いプロフや 羊の煮込みなど 美味しかった。
    食 ホジ・アクバルの羊料理


    奥には川床っぽいテラス席があって、

    地元の人はよく来る店のようだったけれど

    ただ問題なのは、

    この店は 名にしおうウズベクのトイレの中でも

    チモラーシカ ランキング絶対一位の汚さ だということ。

    不動の ザ・ベリー ワースト オブ トイレ イン ウズ である。

    人によっては、せっかく美味しく食べたシャシリクが

    戻ってきてしまうかもしれない程の、もうそれはそれは。

    まぁ それを見に行くも また良し、ではなかろうか。フハハ。


    とにかく、他の地方に比べ一番特色のあるホレズム料理。

    ぜひ色んなものを試して

    おいしいものに出会えますように。



    ウルゲンチ・ヒヴァの旅⑩ イチャン・カラを歩く

    腹ごしらえができたら、

    正門のチケット売り場で、おばちゃんからチケットを買う。

    有効期限は3日くらいあるので、2泊以上するなら日にちを確認すること。

    これを持っていれば、イチャンカラ内のほとんどの施設はフリーパス。

    高い所に登るときだけは別途 有料オプションだ と覚えておけばいい。


    さぁいよいよ世界遺産の街並みを 心行くまで堪能しに出かける。
    ヒヴァ地図 (350x263)

    ここは、ウズベク初めてでも ひとりでも

    ガイドブックを片手に歩かなくったって

    地図を確認しなくたって

    好きなところを好きに歩きまわっても大丈夫。

    見どころにも シャッターポイントにも 事欠かない。

    公衆トイレの管理費がチケット代に含まれているため

    トイレが無料かつキレイ目なのも うれしいし安心だ。

    本当に心の赴くまま、時間の許す限り 見て周ったらいいだけの

    素敵なステキな街だ。

    ただ、覚えておいた方が良いことはある。


    ヒヴァのランドマークは、

    ホテルの回でも紹介した 美しいモザイクの カルタ・ミナル。

    カルタ・ミナル (4) (263x350)

    私がウズベクへ行く時に購入した地球の歩き方’9-10の表紙だったので

    私にとってはウズベクのイメージそのものと言っても良い。

    朝の光も、夕陽を浴びた姿も いつでも視界にとらえておきたい

    憧れの存在。

    でも塔としては未完成の中途半端なシルエットは

    人によっては 不格好だったり 人工的 宇宙的に映るかもしれない。

    このミナレットは、周りを高い建物に囲まれていて

    表面積が大きく かなり光沢があるので

    光は反射し、影は くっきりと写りこんでしまう。

    タイルの色や模様を鮮明に写真に撮りたい人は

    太陽の位置とアングルをよく考えなくてはならない。


    ヒヴァのミナレットはこれだけではない。

    この街で一番高いのが、イスラム ホジャ ミナレットだ。

    イスラム・ホジャ・メドレセ (2) (263x350)

    45mの大迫力。

    たとえ迷ったり 方向が分からなくなったとしても、

    この塔が見えるところにさえ出たら、メインストリートに戻ってこられる。


    この塔は有料オプションで上に登ることができる。

    眺めはこの通りだが
    イスラム・ホジャの眺め (350x263)

    登るのは結構大変だ。

    真っ暗闇のなかケイタイで照らそうにも

    一段一段が高く、四つん這いのようにして登るため

    ライトは ほとんど役に立たない。

    狭いし暗いし ぜぇはぁ言うし、至って健康体 という人以外にはキツイ。


    実際、塔の前で 72歳の男性が登ってみたいが無理かのぅと悩んでいた。

    チケット売りのおばちゃんに 72歳って登れるかしらと聞いてみると

    多分むつかしいけど、登りたいなら登ってみればいいじゃない と言う。

    よし挑戦!と 一緒に登ることにしたものの

    結局半分ほどのところで、72歳はギブアップ。

    ゆっくりゆっくり座りながら降りて行った。

    何年か前には、別のミナレットで足を踏み外して

    上から下まで転げ落ち 複雑骨折でドイツまで緊急オペに行ったという

    日本人高齢者の伝説が残っている。

    そのミナレットはそれ以来 立ち入り禁止になってしまったそうなので

    それを収入源にしていたウズ人と 今後のツーリストにまで迷惑をかけることになる。

    くれぐれも無理は禁物。


    高いところからヒヴァを見るならば、

    キョフナ・アルクの見張り台に登っても良い眺めだ。
    キョフナ・アルクの物見台

    こちらはそこまでキツイ階段ではないし、

    イスラム ホジャ ミナレット自身が景色に入るので、よりオススメである。
    キョフナ・アルクからの夕景

    特に夕焼けの時間帯は、バラ色に染まる世界遺産の街と

    振り返ると西門の向こうに夕日が見えるので

    多くの観光客が押し寄せ シャッターをきるヴューポイントだ。
    キョフナ・アルクからの夕景2

    有料オプションは見張り台のみ、

    キョフナ・アルク自体はチケットで何度でも入ることができる。

    だいたい夕方5時で殆どのモスク、宮殿、博物館の扉は閉まってしまうので

    陽があるうちはどちらかといえば買い物より 見物優先で、

    街が夕焼けに染まりだしたら見張り台へ上るといい。

    土産屋台は太陽と共に閉店だけれど

    スザニセンターの付近の店舗は割と遅くまで開けていて

    暗くなってからも しばらくはショッピング可能。


    そして、ラクダちゃんの店じまいは 観光施設より更に早目なので

    らくだのカーシャ (350x263)

    乗ったり写真を撮りたいなら、通りがかったらその場でやっておいた方が良い。

    みんな欲しいの?

    昨日フジテレビで放映された

    ウズベキスタン特集のせいだろう、

    この細々続くブログの閲覧者数が 昨日だけ突如増えていた。

    そのうち20人が 同様のキーワードを検索してやってきた。


    それは

    「ウズベキスタン 帽子 アフロ 通販」。


    番組ではチョギルマと紹介されていた テルパク

    みんな あれ欲しいんだ…かわいいよね。
    アフロ

    あれ輸入したら 商売になるのかしら。

    みんな いくらなら買う気で検索したんだろう。


    この冬、あれをかぶって銀座を歩けるかなってずっと考えてきたけれど

    もしかしてイケるのかな。

    ウルゲンチ・ヒヴァの旅⑪ 世界遺産の美しいところ

    青の都サマルカンド に比して 茶色い土壁の印象が強いヒヴァ。
    ジュマ・モスク前 (3) (263x350)

    でもタシュ・ハウリ宮に一歩入れば、

    驚くほどの青 蒼 藍。
    タシュ5
    タシュ4
    タシュ・ハウリ宮殿 (263x350)

    中に入っても

    青い寝室。
    タシュ1

    青い壁。
    タシュ3

    そして圧迫感すらある豪華な天井。
    タシュ2

    相当な財を相続しながら、灌漑事業と5度のブハラ侵攻で

    かなり食いつぶしてしまったという アッラーフ・クリ・ハーン。

    この宮殿を見れば、理由がそれだけではないのは明らかだ。

    ブハラや、地方部族、そしてロシアと張り合って

    踏ん張っていたハーンを支えた 気合いの王宮である。


    反対に、どこまでも茶色のまま美しいのは

    ジュマ・モスク。
    ジュマ・モスク扉 (263x350)

    200本以上の柱が生み出す光景は とにかく神秘的。
    ジュマ・モスク (350x263)

    一本一本デザインの違う柱の中で

    最も古い柱が これ↓。
    ジュマモスク 最古柱
    1000年以上前のものだそう。

    みんなが なでなでしてきたのかな。

    光と影を 強く意識しながら
    ジュマ・モスク (2) (263x350)
    木肌に魅入られる時間。

    静かな溜息をつき終えたら、

    光と影の中で ゆっくり座って おばちゃんとポツポツおしゃべり。
    ジュマ・モスク (8) (263x350)

    ミナレットも勧められるけれど
    ジュマミナレット
    見上げる方が空とつながれる気がする。


    ぐるぐる歩いて出会う、小さな入口の廟も

    中に入れば 息を飲む美しさ。
    廟の中

    お祈りをしてもらって、3000ソム(100円)ほどのお布施をして、
    廟2
    お供えのうす焼きナンを一口頂いて 外へ出れば

    もう何日もヒヴァにいるような気分になってくる。


    同じように 小さな博物館も点在する。

    楽器博物館や19-20世紀のヒヴァ写真ギャラリー、

    そして歴史博物館には

    8世紀からイスラム国家だったことを強く印象付ける

    アラビア文字の書籍や織物などが

    たくさん展示されている。

    ソビエト統治時代に発行された5000ルーブル札は
    ヒヴァ ルーブル
    なんとシルク製。

    紙が不足していたためだそうだが

    シルクにアラビア文字とキリル文字が共存するお金なんて

    これほどヒヴァの地理と歴史を映したものはない。


    このシルクマネーをたくさん使っていたであろうヒヴァ商人ヌルッラバイの
    ヌルッラバイ宮
    成金趣味な邸宅からは、西洋への憧れが

    ひしひしと感じられる。

    民族の交差点として古くから国際都市であっても

    「なんか最近 世界が近いぞ」

    1920年当時は、そんな風に感じていたのではないだろうか。


    ヌルッラバイ邸から イチャン・カラに戻ってくるには

    正門(西門)でもいいが
    城壁 夕焼け
    北門も近い。

    北門からは、ぐるりと続く城壁の上に登ることができる。
    城壁の上

    そこから イチャン・カラの目抜き通りに戻る間は

    世界遺産のなかで暮らす今のヒヴァの住宅街が広がっている。

    裏道

    こういうのが、一番ステキなところかなって

    遊び道具
    思ってしまう。

    ぐるぐる ゆるゆる 歩くヒヴァ。

    時を忘れる時間旅行。

    ウズ ブーム 来るの?

    いまからBS朝日 いま世界はの特集で

    ウズベキスタンやります。

    このところの注目度の高さ、驚き。


    いろんな人が、

    ああいう国に行ってたんだね、行きたくなった、

    私がいるうちに行けば良かった、とのたまう。

    今からでも遅くはなくてよ。
    ナボイの夕日
    プロフィール

    チモラーシカ

    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
    働いたり 趣味に燃えたり
    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して5年
    経ちますので
    情報はどんどん
    劣化していきます。
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