ラグマンは ラーメンの語源とも言われているウイグル料理。

中央アジア全土で非常にポピュラーな国民食の一つ。
麺自体は うどんだけれど、打ち方は やはりラーメンに近い。
延ばして切るのではなく、
バシバシ台に打ちつけて びょんびょん延ばすスタイル。
日本にいる時からウイグル料理屋のラグメンファンだった私は
ぜひこの麺打ちをマスターしたいと思ってやって来たのに、
麺だけでも気軽に買えるもんだから
気付けば3年が経過。
日本で年末放送されたNHK-BS1「アジア食紀行 コウケンテツが行くウズベキスタン」を
すごく楽しく見た、という人が そのDVDを持ってきてくれた。
番組しょっぱなコウケンテツがラグマンを習っている家庭が、
たまたま私の知り合いだったので
じゃあせっかくだから、このお母さんに習いに行こう、ということになった。
うちの扉はいつでもあなたのために開いているわよ、と
快く迎えてくれたオイジョン(おかあさん)。
前回会った時から20キロやせたので、別人かと思った。
秘訣は一日4ℓ水を飲むことだって、真似できないー。
動きも機敏になって、カメラがとらえられない。
①

まず塩をひとつかみ、お湯で溶く。
②

小麦粉(強力)をボウルに入れ、塩水を少しずつ入れ こねる。
このときオイジョンは8カップほど小麦粉をいれたが出来上がりは30人前以上あったと思う。
③

生地がしっかりまとまるまで突くようにこねたら
ビニールをかぶせて10分休ませる。
10分後、しっかり固かった生地が 幾分柔らかくなっているのを確認し
表面がつるつるになるようキレイに丸め直して、さらに20分休ませる。
④

その間に スープの具の準備。 玉ねぎは半分に切り ざっくりと くし切り。
⑤

白菜 大根 人参 ピーマン 赤ピーマン ネギ にんにくの芽 牛肉 も切って、
まず牛肉を塩で炒め、肉汁が溢れてきた後、水分が飛ぶまで炒めたら水を入れる。
お肉は羊が本来だが、好みでかまわない。
⑥

台に油を塗り、生地をぐいぐいと広げる。
それを1.5cm幅のリボン状にナイフで切り分け、
台にコロコロさせて ひも状に細く延ばす。
⑦

直径8mmほどになったところで、渦状にぐるぐると巻いていき
油を塗って、ラップして30分ほど休ませる。
この写真のぐるぐる分で2人なら充分足りるという。
この間に、スープに玉ねぎ、ニンニクの芽、人参を投入。
夏場は生のトマトと赤ピーマンを、それ以外の季節は高いので、
夏に作っておいたトマトと赤ピーマンをサッと煮ただけの瓶詰をひと瓶
ドカッと入れると、きれいな赤い色のスープになる。
甘みが出るよう良く煮込む。
生姜・クミンに似たスパイス・八角の3種パウダー、粒コショウをいれ、味を調整。
さ、いよいよ次は 麺打ち。
続きは明日。