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    あなどれないウズ力

    学生時代に買った腕時計のフェイスガラスが

    気付いたら 無くなっていた。


    パカッと口が開いてしまった時の靴修理のように
    靴修理
    これはムリかな~と思うものを 見事 再生させてしまうのが

    ウズさんの強みなので、とりあえずのダメもとで

    時計修理屋さんを訪ねた。


    お兄さんは 片目にレンズをはめて ん~、と しばらく検分してから

    何とかなると思うよ、3日後に来て、

    と引き換え証を書いてくれた。

    マジか、マジか。


    3日後ドキドキしながら取りに行くと、

    本当に何とかなっていた。
    時計修理
    学生時代からの経年のキズもきれいさっぱりピカピカ。

    生まれ変わって文字盤もくっきり読める。


    四角いフェイスのガラスだけを取り寄せるなんて

    日本では断られるか、新品買うのと変わらない値段を言われたりするのに、

    わずか3日で、しかも50000ソム(1600円)とは。

    いやぁ ありがとう!


    安ものだけど、軽くて旅行の時に重宝な 世界の思い出がつまった時計。

    本当に嬉しくて、何度も何度もお礼を言って帰って来た。

    お兄さんも嬉しそうにしてくれた。


    腕時計の修理は ツム百貨店の中にある修理屋さんへ どうぞ。

    電池交換などは 階段下にあるキオスクのおじちゃんのとこへ行っているが

    今回のフェイス交換は 時計売り場の中に隠れている 若いお兄さんの仕事。


    ちなみに、娘のピアスホールは皆ここで開けた、と近所のお母さんに聞いて

    私のふさがってしまったピアスの穴を開けてもらいに行ったのも ツムの2階。

    買い物はしないけど、ツムには 何かとお世話になってます。

    良い大家 悪い大家 普通の大家

    家の数だけ大家がいる。

    ウズベクには 大家のトラブルというのも多い。


    例えば 知らぬ間に大家が家を売ってしまっていて、

    ある日突然出て行けと言われたり、

    または新しい大家から大幅な値上げを要求されたり。


    毎日様子を見に来ては あれやこれや世話を焼いてくれて

    初めのうちは 親切だと思っていたが、

    やがて 気がつくと家の中まで勝手にズカズカ入ってきたり

    ああしろこうしろと うるさく口を出すようになったりする、だとか。


    大家に連絡をとっても、あとで行くとか 明日行くとか 言われながら

    待てど暮らせど何カ月もやってこない、とか。


    3年前 私が家を選ぶ時の注意点としては、

    大家が近くにいること を挙げられていた。


    やはりウズベクで 外国人に貸せるような家を持っている人はリッチなので

    結構ロシアだとかドバイだとか 外国住まいの人がいるのだそうである。


    うちの大家は、契約の時 夫婦そろってやってきたので

    フットワークが軽そうで、これは問題なかろうと思っていた。

    ところが、ほどなくして アメリカ在住の娘夫婦に子供

    ―大家にとっての初孫― が生まれると

    年の内 数カ月単位をアメリカで過ごすようになった。


    その間、天井が落ちた時をはじめ、数々の修理は自分でマスターを探さねばならず

    色々 本当にいろいろ困ったので、

    長期でタシケントを空ける際は 大家代理人を置いていけ、

    さもなくば 家賃引き下げを要求する、と アメリカまでキレ気味のメールを送った。

    普段は つたないロシア語のことりちゃんが

    メールではかなりの高圧姿勢だったことにおののいた大家は

    3度目の渡米にあたり、

    今回は 青い目のアヴァスを雇っていってくれたので

    アタプレーニエの点火はじめ 洗濯機の修理、庭の水道管の凍結と

    月に一度は何かの修理に呼んでいる。


    しかしそれでも大家の駐米はもうかれこれ半年になろうとしている。

    インターネットプロバイダもADSLのものは契約が出来ない

    親類が遊びに来ても 家に泊める滞在許可を取ることができなかったので

    本来なら受けられたメリットを ふいにしたことになる。

    ぶー。

    やっぱり大家は近くにいて、いつでも駆けつけてくれる人である方が良い。


    ちなみに滞在登録が必要なウズベクで、人を家に泊めるには、

    あらかじめ 観光VISAではなく 親類・知人を訪ねるVISAをとってきてもらい、

    こちらに到着してからは 大家と共に、

    大家のパスポート、家の賃貸契約書や権利書や見取り図などを持って

    役所を訪ね、何十ドルか払い、パスポートを預け、

    また数日後 滞在登録のスタンプを押されたパスポートをもらいに行くという

    えらくたくさんの人の時間と労力を要する。


    その間は その地から動くことができない。

    大抵は タシケント~サマルカンド~ブハラ~ヒヴァ など

    あちこち見て回るだろうから、家の滞在など あっても わずか数日。

    近くのホテルをとる方が 面倒がない。

    よほど長期に滞在する人でなければ、正規の民泊は むしろ損である様に思う。


    といって、滞在登録をとらずに勝手に民泊するのは

    あとあと出国時に空港でもめる原因ワースト1の座を争うという。

    ウルゲンチの砂漠のアヤズカラのユルタ↓でさえ 滞在登録は出るので、
    アヤズカラのユルタ
    そういう正規の宿泊施設に泊まる方が良い。

    でないと罰金を払わされたり、

    出国させてもらえなくて飛行機代が無駄になったり、いろいろ後悔する。

    日本へ帰る飛行機は大概夜発なので、心細い思いも ひとしおであろう。

    茶箱ウズ化

    日本からウズベクにお引っ越しして来る時、

    きもの一式は 茶箱に入れて持ってきた。
    茶箱(衣装箱)297杉材
    茶箱を買った時から、ウズの布を貼ってカワイくリメイクするのを楽しみにしていた。


    にもかかわらず、この加工に なかなか着手できなかったのは、

    刺繍にハサミを入れるのが忍びなくて

    スザニを使うかどうか 2年間悩んでいたから。

    しかし昨年 母が飾っていたスザニのサイズがちょうど良いことに気付き

    これで作れば母の思い出になると思って 日本からウズに持って帰って来た。


    あとはマスターを探すだけ。

    メドレセのスンドゥク職人も布張りは畑違いだろうし、

    注文家具の工場に行くしかないだろうか、と探しあぐねているうち

    青い目のアヴァスが 我が家に出入りするようになった。

    青い目のアヴァスは 前任のグリーシャ同様 家具職人の免状も持っていて、

    ほいきたガッテン、と 手間賃30000ソム(1000円)+材料費実費で 引きうけてくれた。↓
    マイスンドゥク
    茶箱のフタと本体は蝶番でつなぎ、バッタンと倒れないよう ひもで固定。

    たったそれだけで、茶箱がスンドゥクに変身。

    正面には 開け閉めしやすいよう 飾り取っ手、
    マイスンドゥク2
    アヴァスのアドバイスで サイドにも持ち手、

    底にはキャスターを付けたので コロコロ コロコロできる。

    上にアクリル板とか置いたら ソファーテーブルにもなるじゃーん。

    日本の家に ソファーないけど。


    というわけで、茶箱ウズベク化3カ年計画、ここに完遂。ypa!
    マイスンドゥク①

    お揃いのアドラスで クッションや ランプも作る。

    ランプのベースになる壺部分は、すでに陶芸教室で成形、

    鳥の絵をいれて焼きあがりを待っている。

    日本に帰った時に、ハンズかIKEAでランプキットを探してきて 組み合わせる算段。

    うまく出来上がったら 超ラブリーな一角になるはず。

    スンドゥクの中身は 何をいれようかなー。

    ロシア語では ナルツィス

    庭に クリスマスローズとヒヤシンス・マルティフローラと水仙が 咲いた。

    いつだか前の住人が植えたもので、

    毎年 分株とか何もしないのに ちゃんと咲いてくれる良い子ちゃん達である。

    活けてみると玄関が いい匂い。
    ナルシス

    でも水仙は、気がつくと鏡の方を向いている。

    さすがナルシス。

    ウズベク人も結構ナルシスな国民だと思う。

    ボイスンの織物

    まだ行ったことがない ウズベク南部のボイスンには

    ジャンダ織りという織物がある。


    シンプルな柄、ナチュラルな色、

    綿糸の しっとりぽってりと肉厚で柔らかな風合いが魅力。

    ジャンダおり

    ボイスンでは、このジャンダでトン(どてら風フロックコート)を作ったりするので

    ベカサムとともに 男性にオススメできるウズ布だ。


    お土産屋でも あまり見かけないので、見つけると買って

    これまでのコレクションは ようやくストール3枚。

    特に↑左端の赤紫は珍しいシルクのジャンダで、タキシードとか

    ダンディなカシミヤの黒いコートなんかに似合いそうな 大人な雰囲気。

    これを巻いたら彼が舘ひろしに見えないもんかしら。


    ボイスンにも仕入れ旅行に行きたいものだけれど

    ここに行くには テルメズの空港からでも車に2時間以上揺られなければならない。

    アラル海だのキルギスだのトルクメンだの

    数々の秘境に行ってきた身には、飛行機の後 車で2時間なんて

    行ってしまえば何ともないのは分かっているのだけれども、

    なかなか、そうだボイスン行こう、と思い立たない。

    行くならば、テルメズの仏教遺跡もしっかり見物して

    タジク国境やアフガンの雰囲気も見てきたい。

    ウズベクは まだまだ広いのぅ。

    タシケントの桜 お花見情報

    去年と比べると若干遅いかという気がしていたが、

    杏に次いで、いま桜が満開だ。


    タシケントには結構植わっていて、

    日本大使館 日本人墓地 日本庭園 日本センター前 ナボイ劇場

    等、日本にゆかりのある場所はもちろんであるが、

    どこもおべんと広げてお花見できる場所ではないのが残念。


    では、ゆったりと お花見できる公園にいきましょう。


    ハミッドオリムジョン駅から 大使館方向にむかって

    シャストリ公園で左折するとある、エコパークの隣

    聖心教会に向かってのびる中央公園は、

    中山恭子 元ウズベク大使著 「ウズベキスタンの桜」によれば
    ウズベキスタンの桜
    2002年 大きなプロジェクトで

    なんと 沿道も合わせ850本もの桜を植えたそうである。

    今そこまでの数があるようには思えないが

    やはりそれはそれは圧巻な景色が広がっている。

    さくら
    レンギョウと共に咲き誇るソメイヨシノはじめ、

    枝垂れや八重など、見まわすと どんどんと目に飛び込んでくるピンク ピンク。
    さくら公園

    ウズベク女子も写真に興じ、
    さくら女子

    若いカップル↓は隠れるように愛を語らい、
    さくらかっぽ―

    ウズベク人にとっても美しい春の風物詩となっている。
    さくらさく

    人がいないので、日本のように場所取りの必要もなく

    おべんと広げられる。


    3日の木曜日が 本当にうららかな陽気で、見頃だったが

    金曜が ちょっと花冷えしたので

    まだこの週末、週頭くらいは間に合うのではないだろうか。


    自分でおべんと こさえるのが嫌な人は

    シェデブルガーデンへ。

    ここはウズベクの桜だが、庭全体が桜なので 大変春らしく心地よい。

    シェデブルガーデンの桜と孔雀

    2日水曜の時点では、まだ数本が3分咲き程度だったので

    やはり今週末から週頭でも間に合うと思われる。

    放し飼いの孔雀やコウノトリを愛でつつ

    桜の舞い散る中 オープンエアの籐椅子で 食事ができる。


    スープ類、アチチュクサラダ、ドルマ、シャシリク、牛とキノコのクリーム煮、

    そして、トマトを練り込んだパン が割とイケている。

    寒くても個室があるので、心配はいらない。

    ウズベクの指輪物語

    細密画のエナメルペイントを生かした

    アクセサリーショップ ART-ANOR(ツム脇の公園)。

    最近はアドラス柄がお目見え。

    アドラスリング

    練物の瑪瑙やトルコ石にペイントしていて

    地金も完全におもちゃなのだけれど

    人差し指につける インデックス・リングが好きな私には

    サイズがぴったりだったので お遊びで購入。

    60,000ソム(2000円)。


    ただ、ウズベクで人差し指の指輪は

    未亡人のしるし なので、あらまぁあなた…と

    憐れまれることもあることを覚悟せねばならない。


    反対に、タクシーなどでお決まりの

    「ウズベクで結婚しろ、うちの息子の嫁に来ないか」攻撃を受けた時には

    この指輪を見せて 悲しげに微笑めば 一発撃退かもしれない。


    イスラムの解説本によれば、

    一夫多妻制というのは 戦役で未亡人や母子家庭が激増したために

    社会福祉政策の一環として、均等に愛情と時間とを注げる人は

    未亡人を中心に4人まで面倒みてくれると助かるなー、

    ということだったらしい。


    今のウズベクは 法律上 一夫一婦制。

    しかし余裕があれば、周囲公認でもう一人奥さんを持つことも未だに割りかしある話。

    レストランで たまたま女性連れの知り合いに行きあって、

    あら 彼の奥さんってあんなに若かったっけ?と聞くと

    あれは二人目、って言われることが 本当にあるのだ。


    近所のお兄ちゃんとタタール人の話題になった時も

    お兄ちゃんがさらりとこう言った。

    タタールカ(タタール女子)って気が強いじゃん?

    僕の女もそういうタイプでさぁ。


    -は?僕の女?ちょっと なにそれ いつの話よ!


    あー、僕 前は奥さん二人いたんだよ。

    パパがもう一人どうだって言うからさ。

    でもタタールカでね、やきもち焼きで気性が荒いもんだから

    僕のこと本宅に帰してくれなくなっちゃって。

    奥さんには内緒にしてたからさ、まぁそれで別れたわけ。


    -内緒って…そんなのバレてるに決まってんじゃーん。


    うん、そうなんだよね、気づいてたって あとで言われた。


    …お兄ちゃん、あんた意外と罪な男だね。

    観光シーズンが始まる

    4/18(金)ウズ・エキスポセンター(日本庭園の左隣)で

    フェスティバル プロヴァ(プロフ祭り)

    が開かれる。
    プロフ祭り

    去年も盛況で、ウズベク各地のプロフ、

    結婚式プロフ、チャイハナ プロフ、など 味比べが出来る。

    有料で売るブースと ただで味見をさせてくれるブースがあるので、

    スプーンと 皿かタッパー持参で あちこち周ると良い。

    チモラーシカのオススメは アサカのプロフ。

    タシケントのこっくりプロフが好きな人なら 好きなはず。


    行列もすごいので、12時過ぎには ほぼ売り切れる。

    10時くらいから作るところを見られるので、

    食べたい人は 11時半までには 並ぶことをオススメする。

    また、私達ガイジン顔は、ちょっと取材です~風にしてると

    味見してって!と言われるかもしれない。


    会場では ウズベクダンスや プロフダンスも見られるので、

    ちょっとした観光フェス気分。

    お土産屋台も1~2軒は出る。

    職場が近い人は昼休みにぜひ。


    4/27(日)タシケントプラザ(日本庭園の向かい)では

    ヴォストーチヌィー バザール(オリエンタル バザー)
    オリエントバザール
    が、あるみたい。 

    *確実開催の責任は持ちませんので、ご自分で再度ご確認ください。


    こうした お土産ものバザーは

    毎月第1土日の Master.Uz

    毎月第2日曜の Art Bazar の他、

    こうしたイレギュラーな催しが バカスカ開かれるようになると

    あぁ、観光シーズンが来るなぁと思う。


    月末は多分 恒例の 造形芸術週間+5(ЦВЗ) も またあるのではないかな。

    そこでも伝統工芸を作っているところを見ることができるので

    手仕事好きの方はぜひ覗いてください。

    地図 修正しました

    リンクの

    タシケント ちも散歩&チモラシュラン MAP
    http://www.google.co.jp/maps/ms?dg=feature&ie=UTF8&hl=ja&oe=UTF8&msa=0&msid=214521641136836613409.0004db8160b0258cc026f

    が最近不調で閲覧不可だったため、アドレス調整しました。

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    買いもの、お食事、観光の参考になれば幸いです。

    要らぬ諍い寝て過ごす

    ウズベキスタンは、半分 砂漠の国 半分砂ぼこりの国。

    なのに、よく表を掃くのは

    これはもしかしてロシアの影響なのかな。


    ウズベクのほうきは 肉厚で立派なのだけれど、

    裾がまっすぐにパッツンと切ってあるので

    斜めにカットされたほうきに慣れている日本人には

    ちょっと使いづらい。

    ほうき

    掃いていて、あっ逆だった と思って ついひっくり返してしまうが、

    それでも違和感が抜けないので やっと真っすぐカットであることを思い出すのだ。


    このほうき、日本であれば 毛先が寝ないように

    逆さに立てたり 吊ったりするものだけれど、

    ウズベクでほうきを立てて置いておいたら叱られる。

    ウズベクでは ほうきは寝かすもの。

    でないと、ケンカを呼んでしまうのだって。

    プロフィール

    チモラーシカ

    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
    働いたり 趣味に燃えたり
    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して5年
    経ちますので
    情報はどんどん
    劣化していきます。
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