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    続・乙嫁オマージュ ~もう一つのスザニ技法

    先生に習った、レース針でフックさせるチェーンステッチ風のスザニの他にも
    スザニの技

    ↓のような、広い面積を仕上げる時に用いられている刺し方が、気になっていた。
    スザニ 拝火教の模様

    だって やってみて思ったけど、スザニってやっぱり つらいんす。

    フック式は、線をきれいに出すには向いているのだけど、

    びっちり埋めるのは、ちょっとのスペースだって 結構な根気がいるのですよ。

    さっさか刺せるんなら、そっちを習得したい、と思ったのだ。


    1カ月のスザニ教室も最後の日、自分のスザニは終わりそうもなかったので

    早々と家に持ち帰ることを宣言し、残りの時間で この技法を教えてもらうことにした。

    先生が言うには、この技法とフック式は 全く別物で、

    先生もこっちは やらないんだそうだ。

    技法は知っているけど、道具も糸も違うし、結構これはこれで辛いという。


    まぁやり方だけ見せるわね、そう言って、先生は 縫い針をとりだした。

    本来使うのは、多分 いわゆる刺繍針なのだ。

    糸は、フック式のものよりずっと太いものを使うという。

    そして、立てひざが 基本姿勢だと言って、やおら 刺し始めた。
    スザニ技法2

    あ、乙嫁語り に出て来た いきなり刺しちゃう場面は、こっちの技法ならありだ!と

    膝を打った。

    絶対こっちのほうが古いはずだ。

    スザニ とは ペルシャ語の スザン から来ており

    針 という意味だ。

    だから、技法や模様は 中央アジアだけでなく中東域に共通している。


    やり方は、まず 埋めたい柄の端から端まで、一気に糸を渡す。

    そしてその糸を アパアパしないように 何カ所か 布にかがっていくのだ。
    スザニ技法1

    これだと糸が細いので、埋まり切っていないけれど、わかるかしら。
    スザニ技法3
    長いロープを張って、所どころ画鋲で留めている、という感じ。

    こうすると、不規則な長さの直線と、斜めに走る 点のようなステッチとが交差し

    何ともやさしい手作りの表情になるのだ。

    なぁるほど~。


    どう?わかった? フック式とこれを 両方やる人って少ないの、

    私にはこの方が難しいのよ、と先生はちょっと恥ずかしそうだった。

    確かに、長時間商売でやるならば、

    コタツテーブルでブスブス刺していく方が 楽だし早い。

    でも道具がない人にも気軽に始められるのは、立てひざ式だ。

    地方では、こうやって車座になってチクチクする姿もまだ見られる。

    なくならないと良いなぁと思う。


    帰りしな、待って!写真を撮りましょう、と先生が言うので

    クラスメイトみんなで 集合写真を撮って、

    さらに、やらせの指導風景を 演出された。
    スザニやらせ
    アタクシ、ガイジンにも教えてますの、という宣伝に使うつもりなのか。


    そんなこんなで一カ月、11回以上は 通えたと思う。

    元はとったかな。楽しかったし。

    そして家でブスブス刺すこと3日ほどで

    完成!!! マイ ファースト(&プロバブリー ラスト)スザニ

    スザニ完成

    もうね、いいです。

    これからは、せいぜい ワンポイントに刺すかもしれないな、くらい。

    やっぱ作品を仕上げるのは 高いハードルだった。

    今後 買う時は (買うかな…)

    自分じゃ絶対できない 大きくて細かい上手なやつを選ぼう。

    ひと針ひと針に敬意を払うと 値引き交渉が弱腰になっちゃいそう。

    オーダーメイドのよろこび

    マイ スザニをあしらった バッグが 出来上がった。
    スザニポシェット

    妄想を繰り返した果てに デザインを決め、

    持ち手は チェーンにも付け替えできるようにし、
    スザニポシェット2
    なかのポッケには ウズベクテープを貼った。

    お仕立て代は30,000ソム(1100円)、

    材料費をいれても55,000ソム(2000円)くらい。


    他にも、ベカサム地のバッグも 同時に2種オーダー。

    仕事用にA4ファイルが入るトートバッグ お仕立て代30,000ソム(1100円)と
    ベカサムトート

    お出かけ用の レトロなハンドバッグ お仕立て代20,000ソム(700円)。
    ベカサムハンドバッグ
    これみんな、持ち手が共通で 付け替えて使うようになっている。

    アドラス、ベカサムなどシルクの布代は、mあたり14,000ソム(500円)くらいなので

    バッグ2つで 仕立て代込みトータル3000円程度。

    これは満足。


    場所は、スザニ教室、バッグオーダー共に

    日本庭園向かいのTASHKENT PLAZA内。


    いくつもお店が入っているので

    技術、デザイン、色のテイスト、料金など 好みのところで

    1日からスザニを教えてもらえる。

    旅の記念に2時間くらい体験してみるのもオススメだ。


    各店とも小物オーダーを受けてはいるが

    下請けに流すので時間がかかるらしい。

    自らオーダーを請け負うのは、レストラン向かいの店の奥に陣取っている

    かっぷくのいい ズムラッドさん。


    これまで、スカートのすそ上げなどのリフォームの他

    ベルトや 簡単な昼夜帯など お願いしている。

    簡単なものは1週間で出来上がる。


    以前 デザイナーにオーダーした付け帯の 余り布をベルトにリサイクル。
    スザニベルト
    スザニベルト2 割と何にでも合う。

    マルギランで仕入れたアドラス4mを2枚を接いだだけの 芯なし昼夜帯。
    アドラス帯1アドラス帯2
    芯がないと 半幅でも締められるので、浴衣にも合わせられる。

    これは、オーダーするのも簡単だったから、もう1、2本作っちゃおうかな。

    アドラスとベカサムのリバーシブルとか、

    初めから半幅もあり、だね。

    あぁ、ヤバい。また布病が再発してる。


    ちなみに、明日8/3・4は Master-UZ というイベントの日。

    ミリーボグ駅からすぐの ナボイ公園の中の文化芸術展示場で

    リシタンやギジュドバンの焼き物、シャフリサーブスの刺繍、

    マルギランのアトラスなどなどが 集合する。

    同じ病気の方は 発作が治まるかも。

    ウズベク人に着物を着せてみた 2年目

    昨日の帯の話で思い出したが、4月にイベントがあって

    ウズベク人をモデルにした 着物のファッションショーと

    着付け体験を 手伝った。


    恐れたとおり、ブーツかヒールを履いて来てくれ、という

    私の指示は モデルさんまで届いておらず、

    彼女達の殆どが ぺったんこなバレエシューズでやってきた。

    平山郁夫キャラバンサライに所蔵されている草履は、

    どれも彼女たちには小さくて履けないのだ。

    そんな訳で、一人何とか振袖の子だけには 足を突っ込んでもらって

    あとは皆さん、靴…。

    お客さん、足元だけは見ないで下さいと 祈りつつ、

    とにかく、一人ずつコンセプトを決めてトータルコーディネートすることにした。


    まず正統派の振袖さん、(ウズ着物の私)、任侠姐さん風、はいからさん風。
    着物ショウ

    一人だけヒールの子がいたので、彼女は

    デザイヤーの時の明菜ちゃん風に着せることにした。
    着物ショウ3
    大きな耳を隠したいというので、ヘアースタイルもかなりロックに。


    ポーズを付けるのも重要な仕事で、これは昨年の経験上

    私も着物でないと、雰囲気が伝わらないのだった。
    着物ショウ2
    おかげで、去年の子たちより幾分カチコチ具合が改善された。

    ショーはニュースでも報道され、
    +52013
    インタビューには 頑張ってロシア語で臨んだのに、

    いまのとこ もっかい日本語で、と言われて

    放送でも日本語の方を 吹きかえられて使われた。

    ウズ語だったら使ってくれたのかしら。

    それとも、国際的イベントだとアピールするには母国語がいいってことなのかしら。


    その後は、着物マスタークラス と題し

    ただひたすら 並んだウズ人に着せては 一緒に写真を撮り、脱がせる

    を繰り返す2時間。

    事前にレクチャーした キャラバンサライスタッフは

    二人がかりで 付け帯を着せて、

    私は 一人で名古屋帯を着せた。

    着つけているところも テレビや報道カメラに撮られ、

    気づけば、スタッフが着せた ぐすぐすの方の子を

    着てみてどうですか、とインタビューしている。

    や~め~て~く~れ~、私が着せたと思われる~

    でもそんなこと口には出せないので、

    私は 早着せに 全力を傾けた。
    着物クラス1

    それでも時間内に並んだ全員を さばききれず、

    ごめんごめん、明後日も私来るから、と言いながら 撤収した。


    結局 何十人に着せたのだろうか。

    私達はくたくたになって 裏の事務所に戻った。

    そこには、特別展示のために片づけられた 常設展示品が置いてある。
    着物おつ
    あたしたち、明日はアレね、と スタッフが裸婦の彫像↑を指さした。

    みんな大笑い。

    ま、ひととおり成功したと言えるんではないでしょうか、お疲れ様~と解散した。


    翌々日の日本マスタークラスは、折り紙教室。
    +5 オリガミ

    少し手伝った後、邪魔にならないよう 2階で一人 着付け体験を始めた。
    着物クラス2着物クラス3
    ありがちな、頂きます のポーズをとるウズ人続出で、

    それは タイ風、日本の所作はこうよ、と いくつか教えたところ
    着物クラス4 二日間を通して人気だったのは このポーズ。

    日本らしい=お辞儀 なのねぇ。


    同じイベントの別のショーでの 舞台裏の一コマ。
    +5のウズっこ
    こんなちびっこのくせに、カメラ向けた途端勝手にポーズ!

    本当に、この国の人たちの

    打ち合わせなしにも関わらず 本番カッコウを付けてしまう

    土壇場力には感服する。

    こんなちっさい時から、鍛えられているんだね。

    入会する?

    5月から、グリちゃんの新しいページがfacebook上にできた。

    これまであったのはRealGOOGOOSHAとして歌手活動を紹介するページだったが、

    今回できたのは、グリナラ カリモワ オフィシャルファンクラブのページだ。


    ためしに覗いてみると、

    お料理をするグリちゃん、ヨガをするグリちゃん、

    自転車に乗るグリちゃん、イベントに参加するグリちゃん、など

    オフのスナップショットや 舞台裏の素顔を 全面押ししている

    本当のファンには嬉しいかもしれない、一般的にはちょっと引く ページだった。

    叶恭子の美容ブックに載っていそうな感じとでも言おうか。

    実際にはお料理なんてしないんだろうに、好感度アップのためか

    長い爪の手で ラグマンの麺を打っていたりする。


    しかも「いいね!」1クリック=1リスペクト なんて書いてあって、

    私の知り合いの ウズベク人の若者も 結構「いいね!」を押している。


    そう、彼女は FUND FORUM UZとして

    彼女のクラブ(Fashion bar)で

    人気DJやアーティストを出す イベントを開いたり、

    ピンクリボンのフォーラムマラソン(タシケントマラソン)を企画したり、

    新サッカー場のオープニングイベントとして

    お気に入り歌手であるBOJALARにテーマソングを作らせ

    若者を招いて おそろいのピンクリボンのTシャツを着せ コンサートをしたり、

    芸術的なイベントにも 海外から ダンスやファッションの専門家を招へいして

    若者のためのマスタークラスを開いたり、

    Asrlar Sadosi(Voice of echo)という民族の祭典に ウズ中の若者を総動員して

    大きな国際的イベントに自分も関わったという達成感を味わわせたり、

    パッと見は かなり若者の文化に理解のある、若者のためのイベントを提供してくれる

    マルチなファッションリーダー、に見える。

    実際 実物を目にすると、やはり彼女は美しいし

    彼女の(監修する?)デザインもステキ、

    スピーチは必ずウズ・露・英語でこなすので

    結構憧れてしまうようだ。


    こんなページを作って、若者の支持があるとアピールして、

    どうするつもりなんだろう。

    ただのセレブリティとしてなのか、

    政治的意味があるのか。

    来年末か再来年春には 大統領選挙があるだけに、意味深。

    ウズベクのビッグサイト

    何かイベントはないかいな~、と

    UZサイト Afisha.uzをチェックすると、

    大概は ウズエキスポセンターの展示会の情報が バーっと居並んでいる。


    ウズエキスポセンターは、日本庭園の脇から奥に入ったところにあって

    会期中は誰でも入ることができる。

    フード エキスポだったり、テキスタイル エキスポだったり、

    テーマによっては私達が見に行っても面白い。


    たまたまツーリズム エキスポを覗いた時は、

    トルコと、そして中国のブースが目立った。
    ツーリズム1

    さらには、オリンピックでの集客を見込むソチも 広いブースを出していた。
    ツーリズム2
    しかし、ステキなブースは カラカルパクスタンのユルタブース↑だけ。

    もう少し工夫しても良いのに…。


    私が日本で働いていた会社は、年に2回 お台場のビッグサイトで

    大きな展示会にブースを出していた。

    東西2会場あわせると400では きかないブースが出ていたと思う。

    何コマのスペースを取るか、ブースにいくらかけるか、

    パンフレットは何部持って行くか、

    販売目標がいくらで 経費がいくらで、人員は、通常業務との兼ね合いは、と

    かなり神経を使う 大事な 超面倒なイベントだった。


    しかし、タシケントのエキスポセンターは

    外光が取り入れられ、程良い広さで、誰もそんな風に気張っていない。

    空っぽのブースもたくさんあるし、ブースもあまりお金をかけていない。

    見る側も疲れなくて ちょうどいい。

    でも成果ないだろうな。


    ドイツから来ていた若者のTシャツを褒めたら
    ツーリズムの日本
    これ?タイで買ったんだけどね、だって。

    思い切って、アニメコスプレ業界フェア みたいなの 誘致してみたらどうだろう。

    違法ダウンロードやコピー盤のあたりまえなこの国で、

    本物の品質を見せて本物を普及させましょう、という目的のもとに。

    この会場の規模なら かなり埋められるんじゃないかしら。

    なんてね。


    ちなみに8/17・18は ナボイ劇場近くの中央展示場ЦВЗ

    Handmade in Uzbekistan という民芸品展示即売会が開かれるそう。

    何かお土産ものを探している方は いい機会かも。

    見るには見たが

    去る7月22日、とうとうナマで見た。

    新札 5000ソム札
    5000ソム1
    5000ソム2

    でもまだ私のものじゃない、見せてもらった だけ。


    この国は、お給料が銀行に振り込まれると

    みんな 毎月 全額ごっそりおろす。

    だからそのうち、市場に出てくるだろうけど、

    広く流通するまでには まだまだ時間がかかるだろう。


    というのも、ウズベクは、

    お給料のうち 40~50%は現金で引き出し可能だけれど、

    50~60%は デビッドカードに 電子マネーとしてチャージされるような仕組み。

    つまり現金収入は、お給料の40~50%のみになってしまう。

    当然 日々の生活に現金が足りない。

    あとは、デビッドカードで支払いができる

    UZ―KART という表示がある店やレストランを利用するしかない。

    この国では、買い物の基本は バザール のはずだけれど

    スーパーマーケットで買い物をするウズ人がとても多いのは

    UZ-KARTが使えるから という理由だ。


    このデビッドカードは クレジットカードではないので、

    ネット決済なども ウズ人は なかなか出来ない。

    申請が通れば クレジット機能を持たせることはできるが、

    国内では使えず、海外専用、

    しかも1日100ドルしか引き出せず、1回に300だか400ドルまでしか買い物ができないという。


    ではウズベク人は、現金を沢山持って出ないとならないわけだが、

    海外に現金を持ち出しできるのは 2,000ドルまで、と定められている。

    それに、先日記事にした通り、いまウズベクでは表向き

    ソムをドルに替えられないことになっている。

    …どうするんでしょうねぇ。


    さらに追い打ちをかけるのが、

    ウズベク人がウズベク航空の国際線のチケットを買う時は

    ドル払いでなければならなくなったこと(外国人は以前からこのルール)。

    …ホント、ドルの調達 どうするんでしょうねぇ。


    この政策の矛盾、何故こんなことになっちゃうわけ? とウズ人に聞くと、

    決める人が何人もいるからでしょ、とこともなげに答えた。

    この国は、そういうことらしい。

    ウズでのコンサートあれこれ

    地球の歩き方には、

    2年に一度の音楽祭 シャルク タロナラルのことしか載っていないけれど、

    (ちなみに、今年の シャルク タロナラルは 今月下旬の5日間)

    本当はコチラを載せた方がいいのではないか、と思う

    ウズのお祭り Asrlar Sadosi 。


    毎年5月頭のGWに、地方都市を選んで、

    そこでブズカシ(ウロック=羊を取り合う騎馬競技)や闘鶏 闘羊、

    国内外から集めたアーティストによる ダンスに歌、

    青空プロフに 民芸品工芸品があつまる

    一大民族の祭典だ。


    外国人観光客は多く、ガイドや通訳に タシケントの外国語学科の学生が駆り出され

    音楽学校の伝統楽器専攻の生徒達も やっぱり駆り出される。

    他にも、ダンス要員、会場整理要員、など 若者は様々なボランティアに駆り出される。


    第2学校(放課後通う学校)の国立音楽学校のコンサートに出かけたら
    音楽学校
    ドイラ クラスの子たちは 明日ナボイに出発なんだ、と 練習していた。


    ここ3年は、ブハラ、カラカルパク、ナボイ ときた。

    これに選ばれると 街がキレイキレイに整備される。

    先日訪れたところ、去年よりやたらキレイになっていたので

    来年はコーカンドかも、などと予想してみる。


    毎年気にはなるものの、何かしら予定が入ってしまう。

    イベントも ブズカシだのダンスだの、一つ一つ独立したものなら もう大概 見ているので

    わざわざ人ごみの中 しかも炎天下、行かなくっても良いかな という気にもなるし。

    そんなこんなで、あぁ今年も Asrlar Sadosiには行けないな、と思っていたら

    関連イベントはタシケントでも行われていて、

    トルコの歌手、ムスタファ サンダル のコンサートチケットが 手に入っちゃった。
    ムスタファサンダル


    ムスタファは、タルカンと人気を2分すると言われる大人気歌手で

    タルカンよりやや大人路線で売っている スッキリ系イケメン。

    ウズでは くどい顔と甘ったるい歌のタルカンの方が 人気がある気はする。

    こちらの若い女子は、トルコポップスを良く聞くのだ。


    トルキスタン劇場裏の野外音楽堂に、目いっぱいのお客が入った。

    ステージと客席の間は、かなり空間がある。

    お客たちは、のっけから客席でガンガン踊る。
    ムスタファ

    コンサートも後半になると、ステージに近寄ることが解禁され

    スマホや トルコ国旗を持ったファンが ムスタファに駆け寄る。
    ムスタファ2

    最終的には 半分以上が客席を飛び出し、完全ディスコ状態。
    ムスタファ3
    楽しかった。


    日本人って、コンサートに行くのは

    その人たちの生の歌を聞きたいから、だと思うのだけれど

    外国人って、コンサートやライブに行っても

    ステージそっちのけで恋人と踊ってたり…

    そう、とにかく踊るために行くような気がする。


    日本のアカペラグループINSPiが来た時は
    INSPi.jpg
    とっても盛り上がったとはいえ、こんな熱狂はなかった。

    踊る歌じゃないもんね。おおおぉ!って感心感動するタイプ。

    なにしろ彼らは カザフとウズベクを周るツアーで

    それぞれの国の歌も覚え、

    さらに彼らのオリジナル曲を それぞれの国の言葉に替えて歌う、という

    芸当をやってのけたのだから。

    カザフ語とウズ語は 微妙に似ていたり 全く似ていなかったり。

    数日の間に 同じメロディーで微妙に似た違う歌詞、相当 混乱したはずだ。

    どうやって覚えたのか聞いてみたが、

    とにかく頭を切り替えて、ひたすらその国バージョンのデモテープを聞くのみ、とのこと。

    努力の人たちでした。

    フェルガナつれづれ① 古都コーカンド

    ウズベキスタンの標準語は

    タシケント弁ではなくフェルガナ弁であることは周知の事実。

    それは多分、コーカンドハーンが治めていた都だったからだ、と思う。

    古都とはいえ、すっかり近代的な街並みに生まれ変わってしまった

    コーカンドは、歴史の香りを味わうための場所ではない。

    しかし、最後のコーカンドハーンがいた宮殿

    フダヤルハーンは、今もコーカンド市民の誇り。

    街角の中心で国内外からの観光客を待っている。
    コーカンドフダヤル・ハーン宮殿

    ブハラのマヒホサには及ばないけれど

    トルコのトプカプを思わせるような

    ステキなイスラムインテリアに出会える。


    お土産物屋では、昔の民族衣装で写真を撮ったりできる。
    コーカンド 嫁入り
    ↑NORIKO学級のガニシェル校長と結婚式コスプレ中。


    内部は博物館にもなっていて

    興味深いのは、バブールの子孫といわれる人たちが

    今もいることを示す写真。
    バブールの子孫

    こういう系図が残っているのか、

    どんな暮らしをしてるんだろう、と顔をじっと見てしまう。


    すぐ近くのジュマモスクでは
    コーカンド ジュマモスク
    奥の厨房で手作りのハルヴァが

    黄身時雨のように濃厚でホロホロ、

    とってもおいしいので、是非お土産に。


    コーカンドは、タシケントから安全運転。で約4時間。

    慣れたドライバーで、ラセッティなどのセダン車なら

    3時間前後で着く。

    日本人墓地の記事も参照されたし。


    ここから、焼き物と日本語の街リシタンまでは

    30分から1時間。

    そこから 絹の街マルギランまでは

    約40分から1時間。

    フェルガナは、途中までマルギランと同じ道を行き

    分岐点で右にいくと1時間ほど。

    フェルガナは飛行機も飛んでいるが

    真夜中の便が多く不便。

    慣れてしまえば車が楽だ。

    フェルガナつれづれ② 薬草園

    NORIKO学級のガニシェル校長に連れていってもらったので

    詳しい場所がわからないが

    リシタンとコーカンドの間に

    なんというか、薬草園のようなものがある。


    カモミールティー、痩せるお茶、

    高血圧に効くお茶などのほか

    蜂蜜サプリや、

    グレープシードオイルの美容液などなど

    身体の内から綺麗になりそうなものを作っている。

    薬草園の商品1
    非売品の薔薇の花入りはちみつが美味しかった。

    これは目玉商品になると思うのだが

    量が作れないそうだ。

    自家用で楽しんでいる贅沢品だった。

    薬草園の商品2
    温室ではパパイヤを育てていたり、

    なかなか意欲的。


    こんなシャイな一家がその担い手。
    薬草園
    息子二人を海外に留学させていて、生物や科学の専門家にするつもりだそうだ。


    すでにタシケントの薬局でも

    卸しているところがあると言う。


    ものすごい数の従業員がいて

    地元の雇用にも一役買っている。

    スタッフのおじいちゃんにもカメラを向けたら

    作業着来てるから撮らないでと言う。

    あまりにステキなおじいだったので

    隠し撮りしちゃったけど。ゴメンね。
    誇り高き爺

    グリーシャもそうだったけれど、

    ソ連時代からの労働者は誇り高いので、

    よれよれの服で働いていても

    仕事を終えると、こざっぱりとした服で

    颯爽と帰って行く。

    写真は、いい服来てきたときに撮ってくれと言って

    仕事中は決してポーズをとってはくれなかった。


    とにかく、スタッフの賄いだけでも相当なので

    お客さんが来ればついでに多目につくって

    おいしいランチを振る舞ってくれる。

    そのうち、ヨーロッパ団体観光客の

    工場見学ツアーに組み込まれるんじゃないかしら。

    フェルガナつれづれ③ ドライブの車窓から

    夏の時期フェルガナに行くタクシーは

    夜中3時出発が基本。

    夜明けごろ峠にさしかかるので

    危なくないし、車が少なく走りやすい。

    朝7時前後にはフェルガナに着く計算で

    炎天下の走行を避けることができる利点もある。

    昼間でも、もちろんタクシーは行ってくれるが

    工場やガス輸送が多いフェルガナ路線は

    ノロノロ運転の大型トラックばかりで

    峠では追い越しも危ないし

    かなり走りづらい。

    おまけに暑い。

    というわけで結構いやがられる。


    峠には、青空サービスエリアといえるような所が

    何ヵ所かあり、最近は大きめの食堂なども増えてきた。

    朝焼けを見ながらのトイレ休憩が可能。
    フェルガナの峠

    干したナツメ(デーツ)やガム、
    ドライブインで
    白桑の実から煙草、おもちゃまで売っている。


    フェルガナからタシケントへ帰るのも

    同じく夜中3時出発が基本。

    途中コーカンドを過ぎて峠にかかる手前には

    名物の一大ナンバザールがある。
    ナンバザール1

    24時間やっていて、夜中でもどんどん焼きたてのナンが

    補充されていく。
    ナンバザール
    飲み物、ガムもあるしトイレ休憩もできる。

    メロンもお土産の定番だ。


    フェルガナのナンは、薄くて固め。
    ナン
    大体どこの店も、ちょっと薄目と超薄めの二種類売っていて

    たまにミニサイズを置いているところもある。

    模様も細かくてきれいで、

    最近は、お店の携帯電話の番号が入っているものが流行中。


    味は、乾パンみたいな感じ。

    ツナマヨをのせたり

    ゆで卵タルタルをのせたりしてカナッペや

    ピザ風に焼いたりすると美味しい。
    プロフィール

    チモラーシカ

    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
    働いたり 趣味に燃えたり
    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して5年
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