明けましておめでとう
明けましておめでとうございます。
本年も、ウズベクの日々を ニッチ目線で お届けしていきます。
よろしくお付き合いください。

↑ タシケントのレストランなどで 時々目にする 伊藤忠のカレンダー。
お正月っぽいので出してみました。
倉科カナちゃんの顔はウズベク人にも人気です。
*
昨年末に記事にした クリスマス時期のヨーロッパ旅行からの帰りのこと。
フランクフルト発アエロフロートは、モスクワで トランジットだった。
モスクワのシェレメチェボ空港は、
10年前は、昼間でも夜でも うす暗くて、
土産物屋は 昔ながらのデューティーフリーが1軒しかなく、
ここでのトランジットは 暇で暇で とにかく苦痛だった覚えがある。
小腹がすいたので、名物キャビアバーを探したら
アイスクリーム屋みたいな小さなカウンターで、
薄っぺらい バゲット3枚に キャビアがちょこっとついて 11ドル だった。
たっかいな~、と思いながら 友達と半分こしたものだ。
しかし、今のシェレメチェボは ものすごく明るいし、きれい。
スタバや ショコラートニッツァの様なカフェもあるし
免税店も多種多様なのが わんさと軒を連ねているし、
WIFIフリーなエリアもあるし、
えらい変わりようだ。
とにかく 全てが ピカピカしている。
そんなピカピカを、到着ゲートから ウズ行きの搭乗ゲートに 縦断していくうち、
だんだん 景色と空気が ウズになってきた。
あのメーテル帽をゴツくしたみたいな毛皮の帽子のおっさんや
スカーフを巻いて アッパッパーにロングカーデのおばちゃんが
ウロついている、タムロっている、地べたに座っている。
あぁ、ここはもうすでにウズだ。帰ってきた。
しかも飛行機は 予定時刻を過ぎても 搭乗チェックインが始まる気配すらなく
なんのアナウンスもないまま 1時間半が経過、
その間のウズベク人の過ごし方は、
①お金持ちのロシア系の人々:スマホ や ipad で 暇つぶし。
②近くのウズベク人:興味深げにそれを覗き見。
③大半のウズベク人:床にどかどかと荷物を置き その合間に座り込み おしゃべり。
みんな、機内持ち込みの荷物が 異様に多い。
結構立派な おもちゃ や、磁気マットレスのような 大物を抱えている人も目立つ。
つまり、ここにいるほとんどのウズベク人は、
ロシアに出稼ぎに来て、年末を家族と過ごすために 帰郷する人たちだ。
みんなとっても嬉しそうで、表情は一様に明るい。
私が売店で水を買っていると、一人のおじさんが、
ルースキー スタンダードという ウズベクでは結構ありがたがられている
ロシアンウォッカの一番小さいサイズを
おずおずと 差し出して、店員に 値段を確かめていた。
自分の持ち金で 足りると分かって それを買い、
嬉しそうに仲間の元へ戻って行って
自慢げに、買っちゃったよぉ~ なんて見せている。
すると、俺も買おうかな、オレも、オレも、と
仲間のおじさんも 全員ホクホク顔で ルースキースタンダードの小瓶を手に 戻ってきた。
本当に 本当に みんな 嬉しそうだ。
年末家族と過ごせることのありがたみ、幸せを
ここで感じることが できた。
だから、彼らが機内で どんだけうるさくおしゃべりしようと、
乗り込んだ途端 座席のリクライニングを倒そうと、
食後に 自分の携帯に入っている音楽を ジャンジャン鳴らそうと、
許してやろうではないか、と寛大な気持ちで見守っていた。
・・・ん? 携帯 使って大丈夫なのか?
でも CAも誰も注意しない所を見ると、
あの程度で飛行機が落ちるってことは無いのかしら。
このお正月も、きっとモスクワ発の飛行機はあんな感じだろう。
ロシアでは飛行機事故があったし、
金賢姫の大韓航空機爆破事件は
こういう中東出稼ぎから帰る 韓国人 を乗せた飛行機だったことを思うと
無事帰ってね、と願う。
お家に帰る 幸せな気持ちを お土産にして。
本年も、ウズベクの日々を ニッチ目線で お届けしていきます。
よろしくお付き合いください。

↑ タシケントのレストランなどで 時々目にする 伊藤忠のカレンダー。
お正月っぽいので出してみました。
倉科カナちゃんの顔はウズベク人にも人気です。
*
昨年末に記事にした クリスマス時期のヨーロッパ旅行からの帰りのこと。
フランクフルト発アエロフロートは、モスクワで トランジットだった。
モスクワのシェレメチェボ空港は、
10年前は、昼間でも夜でも うす暗くて、
土産物屋は 昔ながらのデューティーフリーが1軒しかなく、
ここでのトランジットは 暇で暇で とにかく苦痛だった覚えがある。
小腹がすいたので、名物キャビアバーを探したら
アイスクリーム屋みたいな小さなカウンターで、
薄っぺらい バゲット3枚に キャビアがちょこっとついて 11ドル だった。
たっかいな~、と思いながら 友達と半分こしたものだ。
しかし、今のシェレメチェボは ものすごく明るいし、きれい。
スタバや ショコラートニッツァの様なカフェもあるし
免税店も多種多様なのが わんさと軒を連ねているし、
WIFIフリーなエリアもあるし、
えらい変わりようだ。
とにかく 全てが ピカピカしている。
そんなピカピカを、到着ゲートから ウズ行きの搭乗ゲートに 縦断していくうち、
だんだん 景色と空気が ウズになってきた。
あのメーテル帽をゴツくしたみたいな毛皮の帽子のおっさんや
スカーフを巻いて アッパッパーにロングカーデのおばちゃんが
ウロついている、タムロっている、地べたに座っている。
あぁ、ここはもうすでにウズだ。帰ってきた。
しかも飛行機は 予定時刻を過ぎても 搭乗チェックインが始まる気配すらなく
なんのアナウンスもないまま 1時間半が経過、
その間のウズベク人の過ごし方は、
①お金持ちのロシア系の人々:スマホ や ipad で 暇つぶし。
②近くのウズベク人:興味深げにそれを覗き見。
③大半のウズベク人:床にどかどかと荷物を置き その合間に座り込み おしゃべり。
みんな、機内持ち込みの荷物が 異様に多い。
結構立派な おもちゃ や、磁気マットレスのような 大物を抱えている人も目立つ。
つまり、ここにいるほとんどのウズベク人は、
ロシアに出稼ぎに来て、年末を家族と過ごすために 帰郷する人たちだ。
みんなとっても嬉しそうで、表情は一様に明るい。
私が売店で水を買っていると、一人のおじさんが、
ルースキー スタンダードという ウズベクでは結構ありがたがられている
ロシアンウォッカの一番小さいサイズを
おずおずと 差し出して、店員に 値段を確かめていた。
自分の持ち金で 足りると分かって それを買い、
嬉しそうに仲間の元へ戻って行って
自慢げに、買っちゃったよぉ~ なんて見せている。
すると、俺も買おうかな、オレも、オレも、と
仲間のおじさんも 全員ホクホク顔で ルースキースタンダードの小瓶を手に 戻ってきた。
本当に 本当に みんな 嬉しそうだ。
年末家族と過ごせることのありがたみ、幸せを
ここで感じることが できた。
だから、彼らが機内で どんだけうるさくおしゃべりしようと、
乗り込んだ途端 座席のリクライニングを倒そうと、
食後に 自分の携帯に入っている音楽を ジャンジャン鳴らそうと、
許してやろうではないか、と寛大な気持ちで見守っていた。
・・・ん? 携帯 使って大丈夫なのか?
でも CAも誰も注意しない所を見ると、
あの程度で飛行機が落ちるってことは無いのかしら。
このお正月も、きっとモスクワ発の飛行機はあんな感じだろう。
ロシアでは飛行機事故があったし、
金賢姫の大韓航空機爆破事件は
こういう中東出稼ぎから帰る 韓国人 を乗せた飛行機だったことを思うと
無事帰ってね、と願う。
お家に帰る 幸せな気持ちを お土産にして。