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    着物、ウズ人着られますのよ

    タシケントの 日本センター(UJC)で

    着付けのイベントがあるというので 行ってきた。

    UJCでは、数年前までは、日本人の茶道の先生が 教えており、

    その教えが 今も ウズ人に受け継がれ

    いまや 当時の生徒さんが 正式に日本からお免状をもらって

    ウズ人に茶道の心を教えている。


    その日本人の先生が教えたのは、茶道のお手前だけではなく

    着物の着付けもしっかりと伝えていったのだった。
    UJCキモノ
    ウズ人が、ウズ人だけで、見事に美しく 着物を着る。

    しかも、彼女達の 一挙手一頭足が、説明する 一言一句が、

    ちゃんと、正しいのだ。

    感動した。

    今や、着物どころか、浴衣だって まともに着られない日本人が殆どな中、

    ウズベキスタンの、恐らく日本に行ったことのない女の子が

    こんなに美しく 着物を 着られるとは。しかも、意味を 理解しているとは。

    しかも、ここまで理解しているのに、その上

    見に来た私達に 変なとこ なかったですか、アドバイスは ないですか

    っていう 謙虚な 姿勢。もうブラボー。


    ここまで 教えていった 茶道の先生の熱意にも 恐れ入ったし、

    その全てを 余すところなく伝えている 今の ウズ人の先生も あっぱれだ。

    誰かに 何かを 「教える」って こういうこと、こうあるべきなんだ。

    真似できないなぁ。

    ujcキモノ1
    見に来たウズ女性も 熱心で、質問も交えながら

    一つ一つの所作の意味に感心しきり、魅入っていた。

    出来上がりには、拍手。↓
    UJCキモノ2
    次いで、希望者には着付けます、の時間に 私もお手伝い。↑

    ポーズをつけたら、ウズ女子はノリノリ。

    紫が お似合いよね。

    でも、重いし 暑いって。


    そうよね、そうそう。

    日本人だって、何十年か前までは もっと楽チンに ぐすぐすに着ていたのに。

    いつから、補正とか、帯板とか、するようになったのだろう。

    こういう、写真撮るための着付け、というようなものを

    海外に伝える意味って何だろうと、ちょっと 思ってしまった。

    こんなに面倒な着方で、着ていても窮屈な着付けで、

    何百年も日本人が暮らしていた と思われるのは、私の意に反する。

    襟だって、帯だって、もっとルーズで良いのに。

    茶道するには、それじゃダメなのかな。

    今の日本の着物業界って、なんか変、って 改めて思ってしまった。


    ネットの、質問箱なんか見てると

    披露宴に 着物を 自分で着つけてきた人はすぐわかる、

    プロに着つけてもらった方が良いですよ、とか

    いっそ洋装にした方が良いですよ、なんて言うアドバイスを見ることがある。

    は?!?!?!って思う。

    自分で着て何が悪いのでしょうね。

    披露宴に 小紋や ジーンズで 来たら 眉をひそめて当たり前。

    でも着方まで どうこう言うって 変でしょう?

    タキシード着てる人に、あの人 シャツが たるみ気味よ、や~ね~、

    蝶ネクタイが ゆるんでるわ~、あんなんなら、出来合いのやつ着ければ良いのに~、

    なんて 言うの? 言うわけ、あなた? と 問いたい秋の夜更けです、ぷんぷん!


    ルールは学ぶべきだけど、TPOさえ わきまえてれば、

    自分の楽なように着ていいんじゃないのかしら。

    披露宴で、訪問着 着てる人が 多少ぐすぐすだからって、

    街で、コスプレとかゴスロリ風の着物 着てる人見たからって、

    ヒソヒソ言うの、やめてほしい。

    着物人口を増やす努力こそすれ、敷居高くして閉め出してどうするのでしょう。


    下は、この秋 タシケントで開かれた 空手の国際試合にて。
    イラン
    この夏のオリンピックでも話題になった通り、

    イランの選手は 髪を隠して試合に臨んだ。

    こういう国の人たちは、したくたって できないファッションがある。

    私たちは、何だって着られるし どんな髪型にもできる。

    じゃぁせめて、その中から日本の伝統衣装を選んで着ている人には

    寛容でいませんか。

    プロフィール

    チモラーシカ

    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
    働いたり 趣味に燃えたり
    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して5年
    経ちますので
    情報はどんどん
    劣化していきます。
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