このブログには タシケントの観光記事が 殆どない。
それは、タシケントが あまり 観光に向いていない都市だからだ。
訪れる多くの旅人にとって、タシケントは ウズベクの玄関口 でしかない。
見るべきは、サマルカンドや ブハラや ヒヴァや、ヌクスや フェルガナであって
ソビエト時代に整備された ソ連らしい 新しい街である タシケントは
住むには 他の スタン諸国に比しては なかなか良い街だけれども、
大半の人にとっては 残念ながら 魅力がない。
しかし、中には ソビエトの面影を求めて CIS諸国を周る人 もあろうし、
数日のストップオーバーや 出張で 寄っただけ の人もあろうし、
私の様な駐在者を 訪ねてくる 親類縁者だってあろうし、
様々な事情で ウズベク=タシケントのみ!という人は いるには いるのだ。
そんなケースでも 楽しめる タシケントのスポットを 考える回。
あぁ、イスラム国に来た~ という 感慨をもたらすのは
やはり モスク か メドレセ を見た時だろう。
女性がこういう場所に行く時は、スカーフ一枚持っていると便利。
これは ロシア正教会も 同様。女性は スカーフを巻くのが 普通。
別に持ってなくても大丈夫だけど
かぶっていれば目立ちにくいので、
信者でもないガイジンが何しに来た 的な 視線は 避けられる。
①世界遺産などではなく、いまだに現役のイスラム建築を見るなら、
チョルスーバザールのすぐ近く、クカルダシュ メドレセが行きやすい。

美しい中庭を行きかう、神学校の生徒たちの姿を見ることができる。
そのすぐ右手奥には、ジャミーモスクが建っている。

お祈りの時間に当たらなければ、女性でも 見ることが出きる。
②このメドレセの目の前から マルシュ96番 に乗ると
ミニサマルカンド とか リトルサマルカンド と称される
ジュマ・モスクと バラク・ハーン・メドレセ に 行くことができる。
サマルカンドに行く予定が ない人には、それなりの気分が 味わえる。
涼しいので、夏は 夕涼みに 来るのも良い。
大きな ミナレット(塔)が 2本 建っているので すぐにわかる。

新しいモスクは 女性でも観光客でも入りやすい。
シーズン中は 結婚写真のメッカ でもある。

広場奥には、コーラン博物館があり、
A・ティムールが シリア ダマスカスから持ち帰ったという
鹿革の 大きな 世界最古のコーラン(のレプリカ?)を 見ることができる。
そのさらに奥が、メドレセ。

かつて生徒たちが寝起きしていた部屋に いまは お土産物屋が 入っている。
ここは、木工品・細密画・陶器・スザニ・刺し子・アドラス・スカーフ…
大概の土産ものが手に入る。
このメドレセの右手奥には、カファリ・シャーシ廟がある。
またこの一帯の右側は 現役のイスラム学校で、
建物から コーランを読む声や アザーン が聞こえてくることも。
③チョルスー近く、ゴブル・グロム駅から 東へ 向かう道。
ナボイ通り と並行して 一本 北を 通っている、
アブドゥッラ・カディリー通りは、並木が 大変 美しい道。
ここに、タシケント・イスラム大学がある。
聞くところでは、中央アジア唯一の イスラム大学 だという。
新しいけれど、モスクの様に 美しいタイルで 覆われていて 迫力がある。
この大学の敷地内に、ユヌスハーン廟
(大学正門から 守衛さんの機嫌が良ければ入れてもらえる) が、
裏手に、シャイーヒ・ホバンディ・タフル廟と

カルディルゴチビヤ廟がある。

(敷地外 大学左の脇道から 小道を行く 極小看板あり)
ユヌスハーンは、崩れそうなほど古く 外観しか見られないが、
カルディルゴチビヤ廟は 珍しい 角カク屋根で、中のタイルも なかなか素晴らしい。
観光客はいないので、ゆっくり イスラム気分に 浸りたい人には オススメだ。
④地球の歩き方にも載っている、
アブドゥール・ハシム・メドレセは
地下鉄 ミリー・ボギ か ブニョドコールから。
ここは②のバラク・ハーン同様 お土産物工房になっているが、
より職人率が高く、始終トンテンカンテン聞こえていて
サマルカンドや ブハラの メドレセの 雰囲気に近い。
売っているのは、木工品と 細密画が中心で あまり 女子ウケするものは 見つからない。
⑤あとは、なんちゃってイスラムだけど
工芸博物館の建物は 見るべきでしょうね。
ブハラのマヒ・ホサ宮とか、コーカンドのフダヤル・ハーン宮なんかを
彷彿とさせる、ステキな 壁

壁

壁

に出会える。
⑥同じくなんちゃって、というかディズニーランドの臭いがするけど
抑圧犠牲者博物館も 外観は きれい。
季節が良ければ、目の前のアンホール運河と そこで遊ぶ人々を眺めるのも良い。
⑦ちょっと遠いので、ここに自力で行けるなら
サマルも行けるんじゃない?と思うけど
婚活パワースポットでおなじみ
ザンギ・アタ。
ハウズ(池)のあるモスクは、タシケントでは珍しいので
ちょっとだけ、ブハラ気分かも。…かも。