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    人海戦術 極まれり

    職場の 向かいの 建物が 解体工事中。

    その隣の ビルを 何気なく見上げたら

    こっちも 秘かに 解体中だった。

    何が 秘か って?

    ほら、窓の奥を よ~くご覧あれ。
    窓の奥

    斧。 振りおろし中。

    そんなんで 終わるんか…?

    アレルゲン

    4月のタシケントは

    初めの週 雪が降っていたのに

    あれよあれよという間に 気温が 10℃単位で上昇。

    真っ裸だった街路樹が 日に日に新芽を出し

    今や 緑の屋根 の様になった。


    芽吹きと共に、空気中を ほこりと 様々な花粉が 飛散し始めた。

    この地に 杉 こそ ないけれど

    松だとか、タンポポだとか、太陽だとか、人によって違うアレルゲンで

    日本人は みんな 結構 クシャン クシャン。

    それも先週の大雨で 大方落ち着いたかな、と思った矢先

    始まっちゃった、これが。

    トーポリ(ポプラ)の綿毛。
    トーポリ
    これはウズベク人でも、クションクションする人がいる。

    ソビエト時代に、無計画に植えすぎて

    この大量に市中を舞う綿毛は

    今やアレルギーどころか、健康被害を引き起こすという論文も発表されたとか。

    そんな訳で、ウズベク人は トーポリが大嫌い。

    切っては他の木に植えかえる、という地道な作業が

    進められているらしいが

    トーポリは あまりに多すぎて

    さっぱり そんな事業の成果は見えてこない。

    私は、北海道にいるみたいで 好きだけど、ポプラ並木。


    今、花屋は 芍薬のシーズン。

    日本では、つぼみを開かせるために よく ぐっぐっと 握っていたけど

    こちらの芍薬は 日本のものより つぼみが柔らかく

    ヤニの様な べたつきもないので

    すぐに 咲いてしまう。

    ぶりっと感が 豪華だったので 生け花にしてみた。
    芍薬

    結婚式に呼ばれた 前篇

    以前、破談になっちゃったために 行けなかった結婚式。

    無事 良き日を迎えることができた 別のカップルから

    ご招待を受けた。

    とうとう初ウズトイ(結婚式)


    トイホナ(結婚式場)の入り口には 新郎新婦の幼少期の写真が。

    ウェルカムボードを飾るなんて イマドキだ。
    披露宴会場
    日本の披露宴同様 着く円卓が決まっている。

    お料理は、ウォッカに合いそうな ウズのおつまみフル登場。

    後、熱々のサモサ、スープ、米のカツレツみたいなもの などが 運ばれる。

    新郎新婦は飲まない人たちなので

    てっきり今日の宴はノンアルコールと思ったが、

    やっぱり出た。ウォッカ、シャンパンスカヤ、クラースヌィビノー。


    基本的に、スピーチした人は 踊らなくてはならない。

    すると、その人の手に 客が次々 お金を 握らせていく。

    両手に わしっとお金を握って ひとしきり踊ったら

    それ専用の段ボール箱に わさ~っと お金を貯めていく。

    新郎新婦の母上も スピーチ、もちろん踊る。

    すると、新郎新婦は 高砂から 自分の親に お金を握らせる。

    日本人からすると すごく 不思議な光景。

    そんな風にして集まったお金は、お客 皆で ノリノリで ダンスしている時に

    わ~っとバラ撒かれたりする。

    そしてそれは、ゲストの中の ちっちゃい子達が 面白がって

    せっせと拾い集め 回収する仕組み。


    ウズベクでは、お金は 縁起ものだ。

    バザールや商店でも、その日最初のお客が 払ったお金で

    全部の商品を 祓い清めるし、

    高額の買い物をした時は 札束をお客に 握り直させて

    商品をさっさっと祓って 健康でありますように とか何とか

    邪気を払うようなことを してくれる。


    誰かの持ちものを 羨んで 自分も手に入れたい時は、

    それを自分の服に3回ほどスリスリする、という おまじない があるので

    (私のスマホは よくウズ人に スリスリさせられている)

    お金でお祓いの様にするのも またお金が回りますように、

    という意味もあるのかもしれない。


    ウズベクの結婚式は、会費制ではなく ご祝儀制。

    仲良し度に応じて、額も違うし、

    式の最中に 新郎に手渡し もあれば

    何かと物入りなので 事前にあげる、という気遣いもアリ だと言う。

    ただの封筒で良い、ということになっているが

    一応 なんちゃってご祝儀袋を作成してみた。
    ご祝儀袋
    十万石まんぢゅうの包装紙フル活用。

    さすが十万石。捨てるところなし!

    結婚式に呼ばれた 後篇

    結婚式のメインは ダンス、というのは

    これまでにも何度か書いてきたが、

    最近の 結婚式の流行りは、

    二人の 馴れ初め ビデオだ。


    まだまだ お見合いが 多い ウズでは

    当然フィクションになるが、

    ミュージッククリップさながらの ドラマチックな

    馴れ初め 再現VTR が 本人出演によって 製作されるのである。

    今回の新郎新婦は、それはそれはイケメンと美女なので

    キャ~と歓声があがるほど ホレボレする出来栄えだった。

    披露宴
    高砂は、とんでもなくメルヘンで、

    新郎は、王子様のような フリフリシャツと ハイカラーロングジャケット。

    それで 宝塚ばりの デュエットダンス までご披露。

    もう、参りました。

    かつてないくらい 面白い 結婚式 だった。


    新郎は、私の ウズおしゃれの師。

    美容院もテーラーも教えてくれた人なので、

    できれば ウズおしゃれの成果を見せたい。

    でも日本人を呼んだんなら、日本らしさをアピールしないと…

    という訳で 私は 着物で参加。

    暑いし、当然 踊るので、カジュアル目で。

    そのかわり、スザニを つけ帯風に 安全ピンで 形作って

    腹に巻いてみた。

    日ウズ友好 着物 完成。
    スザニで帯ってみた
    スザニ帯は、結構ウズ人に 好評。

    そのうち、本当に帯に仕立てるつもり。

    オーダー カジュアル編

    結婚した おしゃれ男子 御用達のテーラーで、

    また 作っちゃったさ…。


    だってね、

    アドラス模様の 綿100%の 織布を 見つけたんだもん。

    めずらしいし、タマネギ染めのいい色だったからさ、仕方ないじゃない?

    夏のショートパンツと レトロな ギャザースカートを仕立てた。
    ショルティオーダースカート

    さらに、デザイナーと デザイン画をみながら 布探しに行った時に

    この布だね!と意見が一致した スルタンパンツ風のシルエットの アドラスパンツ。
    オーダーパンツ (304x228)
    これ着て サマルカンド 歩いてたら

    なんか ヒソヒソ 視線が痛い。

    わざわざ 絹地を買って 仕立てるのに、よそいきじゃなくて

    カジュアルなズボンなんて選択 ありえないもんね、

    ガイジンって…やっぱ時々イッちゃってる、みたく 思われてんな、きっと。

    私は、イメージ通りで 満足の出来。

    ウズの 定番

    ウズらしい!とか、カワイイ!と思う基準は

    人それぞれ。

    私は アトラスやアドラス

    ハンドメイドの スザニは 好きだけれど、

    ラメ入りのアドラスや

    刺し子のスムバッグや ドッピ(角帽)

    ミシンの スザニは ほとんど興味がない。


    でも、母は もう目の付けどころが違った。

    ウズの女性は 老いも若きも

    きらきらデコのついた ビロードの ジャージを 着ている。

    たいがいは アッパッパーかチュニックに レギンスの上下セット。


    母は、あれが カワイイ という。

    着てみたい、という。

    サマルカンド行きの空港の 待ち時間なんか、

    デコジャージ女子に話しかけて

    スリスリ触ったりなんかしてる。

    マジか!

    そんなに欲しいのか!


    チョルスーで探してみた。

    空港で聞いた女子によれば、これはウズのものだ、ということだったが

    チョルスーで見つけた デコきらジャージは

    みんな トルコからの舶来品だった。

    しかも タイトスカートとの上下セットなんか 発見!

    結構 お高い万ソムよ。

    でも試着したら、案外と似合っちゃったから、

    負けるだけ負けさせて 買ってしまったマミー。

    今頃 これで 銀座を闊歩してるよ。

    みんな振り返るんだろうな~。
    きらきらジャージ
    模様は、縁起の良さそうな ザクロ風のもの。

    背中 両腕 太もも の 4ツ紋。

    でも私には どくろべぇ か ひょうたんつぎ にしか 見えない。

    ものすごく遠くからでも、ものすごく輝く どくろべぇ。

    嬉しくて この ジャージで タシケントも 歩いてた母、

    ウズのおばちゃんに ひそひそ噂された。

    「見て、あのガイジン。中国人かな」
    「ガイジン?違うわよ、デコきらジャージ着てんじゃない」
    「え~、でもガイジンじゃない?」
    「…あら そうねぇ、…あれ ナニ人かしら」

    …聞こえてますけど。日本人ですけど。


    同様の素材の幅広ヘアバンドも、超大流行中。

    マミー、それだけは 買うの 反対するわ。

    日本を離れていて 見えていなかったこと 見えていること

    タクシーに乗ったら、

    お決まりの質問は どこの国から来たの?

    日本だよ、というと 大概の場合

    何しに来たの?に続いて

    日本にナンはあるか、ウォッカはあるか、日本語では なんて言うんだ?

    が定番。

    でも今日は、地震はその後どうだ?から入った。

    1年経ったいまでも、外国の白タク運ちゃんから 心配してもらえるのは ありがたいこと。

    しかもこれは、珍しいことではなく、頻繁に受ける質問だ。

    いまや、日本のイメージは トヨタでも ソニーでも フジヤマ ゲイシャでもなく

    間違いなく フクシマ だ。


    父が見るよう勧めてきた 二つの報道がある。

    地震後一ヶ月で 日本を捨てるように出てきてしまった私は

    ニュースのトピックで 大まかな流れを見ていたに過ぎない。

    ここで語られることを 何も知らなかった。

    こんな報道を見ながら 日本で暮らすことの 絶望。

    やがて帰る日が 恐ろしすぎる。

    福島原発をめぐるドイツの放送です。http://fb.me/1Mj1682ja

    やはりドイツの別の放送。http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-546.html


    当時ソビエトだったウクライナとウズベク。

    いつだったか、どこだったか、偶然

    チェルノブイリの後片付けに狩り出されたんだよ、という老人に出くわしたことがある。

     あの時は何もわからなくて、ただ仕事だったけど

     フクシマのニュース見たら、みんなすごい服(防護服)着てるじゃないか。

     あれだけの装備しなきゃいけない仕事だったんだろうな・・・。

     まったくソビエトは・・・我々のことなんか 人を人とは思ってないんだよ。

    みたいな事を言ってた、気がする(言葉がおぼつかないので)。

    日本も、同じなんじゃないのか。

    誰のために 何を 隠したいんだ。


    私の中学校では 1年生の 臨海合宿が 御前崎だった。

    ある同級生の親は あんな原発のある場所に なぜ児童を連れて行く必要があるのか!と

    ひどく抗議した末 結局 その子を 休ませた。

    その時は、あの子 来られなくてかわいそうだね、

    それにしても原発ってそんなにヤバイのかな、などと噂しあって、

    宿の ご飯や 魚が 原子力の味がしやしないかと、

    なんだか 妙に 噛みしめてしまった 記憶がある。

    あの時は、エキセントリックな親にしか見えなかった彼ら。

    でも、彼らには 当時の私達には 見えていないものが 見えていたのだ。

    いつか私も親になるなら、そういう親に ならねば ならない。

    ウズの タクシーと 持ち物について

    世間は GWだった。

    今頃は いつもより 日本人が 増える季節。

    先日、こちらに来るという日本人に送った

    心得メールが 好評だったので載っけてみようかな。

    いまさらだけど。

    これからウズかCIS諸国にくる方は 参考にしてください。

    1.空港からのタクシー

    空港~市内間は 6000スム(闇レートで 2.5ドル)くらいの距離です。

    ところが運ちゃんは、慣れない外国人観光客には 10ドルとか、20ドルとか

    ウズ在住の人間にとっては あり得ない額を 言ってきます。

    数字くらいは、英語のやり取りや 指差し で大丈夫です。

    出来れば7500スム(3ドル)、せめて12000スム(5ドル)くらいで

    決められると ぼられた感はありません。

    が、空港からのタクシーで この額は 実際には 難しいでしょう。

    あまり負けてくれませんし、交渉は結構時間を取られます。

    日本人にしたら大した額ではないので、

    10ドルでも 20ドルでも 納得できればそれで。

    タイムイズマネーです。

    大事なのは、とにかく乗る前に値段を決めることです。

    支払いは到着後です。



    2.市内でのタクシー

    一般的には 白タクですが、

    最近は、メーター制の正規タクシーも 増えてきました。

    正規タクシーは、メーターがあるものと ないものがあります。

    乗ってから、メーターがない!と不安になるかもしれませんが

    無線がガーピーしていれば大丈夫です。

    運転手が着服しないよう、

    どこからどこまで乗せた、という報告をもとに、事務所が 額を 計算して

    到着後 料金を 無線で言ってよこすシステムのタクシーです。

    外国人の場合、白タクでは ぼられてしまって

    行き先によっては、正規タクシーの方が 安い 場合もありえます。



    3.持ち物

    ドル
    (円が使えるのは、公定レートで両替するホテル内だけです)

    大きめのポーチ
    (こちらのお金 スムを入れます。
    100ドル分のスムで250万円分の厚みが出ますから
    財布は使えません。)

    飲みなれた胃腸薬・風邪薬
    花粉症の場合、アレルギー薬
    (食事や暑さで体調を壊しやすいです。
    また、松やシラカバ、ポプラなど こちらでも 人によっては花粉症の症状がでます)

    パスポートコピー
    (外出時パスポート携帯が義務です。初日はパスポートをホテルに預けることもあるので
    なくした時用と、常に携帯用で 2枚持っていると安心です)

    サングラス
    帽子
    綿系のストール
    日焼け止め
    扇子か団扇

    服は、半袖よりは、薄手の長袖をすすめます。
    日差しが強くて、痛いからです。
    日中は30度、朝晩は10度台です。
    はおり物も忘れずに。

    お肌が弱い場合、ティッシュペーパー、トイレットペーパー
    (こちらのペーパー類は 大変粗悪で高いです。)

    潔癖な場合、除菌シート、ウェットティッシュ
    (ウェットティッシュは こちらでも買えます)

    ゆったりした心
    (空港に着いた瞬間から、驚きの連続だと思います。
    元社会主義国、建国20年の若い国、ということを念頭に置いて
    広い心で見てください。
    イライラしたら、自分が疲弊するだけで とても損です。)


    あとは、お腹を壊さないために チャイを よく飲むこと、くらいかな。

    一応こちらも参照の上、楽しいウズ旅を!

    追憶の日 花火見る?

    5月9日は 戦勝記念日、現在の名を 追憶の日、という。

    祝日。

    夜9時ごろ、10発だけ 花火が 上がるはず。

    私は去年、人の波について

    ナヴォイ劇場前の噴水から 独立広場へ向かう途中、

    ちょうどタシケント・パレスホテル横の 横断歩道で

    アートアカデミー(アート+5 会場)越しに

    運よく 見ることができた。
    追憶の日 花火

    独立広場付近が 狙い目なのかな。

    本当に10発だけだから、音 聞いて探したんじゃ もう遅いのよね、ここの花火は。


    ちなみに、ウズベク人によれば、

    いちご は5月9日以降に限る!とのこと。

    実際 去年は、4月じゃ まだ すっぱかった。

    私は その言を守って まだ いちご 買ってない。

    いよいよ解禁

    トルクメニスタン①

    旅行シーズンだし、私の旅ネタも 溜まってきている。

    古くなりすぎないうちに 書いてしまわねば。

    というわけで、今日から しばらくは

    去年(2011年)の9月に行った

    トルクメニスタンの旅の巻き。


    トルクメニスタンは、ウズベクの西隣。

    ウズベクを挟んで キルギスとは真反対。

    キルギスはノービザだが

    トルクメはビザが必要だ。


    なので、第1回目の今日は ビザあれこれ。

    ウズベク
    ビザ CIS
    トルクメ

    ほんでこれが 友達に撮らせてもらった ロシアビザ
    ビザ ロシア

    各国ぜんぜん違うもんですな。

    でもCISですら もはや シールだし キラキラ ホログラムつき。

    私がカンボジア行ったころなんて(かれこれ16年前)

    ビザってまだ、ただのスタンプに ボールペンの手書き だったけどね…。
    プロフィール

    チモラーシカ

    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
    働いたり 趣味に燃えたり
    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して5年
    経ちますので
    情報はどんどん
    劣化していきます。
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