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    キルギス⑧ アク・ベシム遺跡を 探して

    ブラナの塔から北西に約6キロの所に

    6世紀から12世紀の遺跡(アク・ベシム)がある、と

    地球の歩き方に出ている。

    しかし地元の人は ほとんど知らない とも書いてある。


    ビシュケクで観光関係の省庁にいる という人に聞いても

    知らないと言われたが、

    ブラナの塔の小さな博物館の館長さんや、アク・ベシムの村の人は、

    もうみんな場所を知っているので

    まずブラナの塔まで行ってから 詳しく聞くと良いだろう。


    中央アジアでは、残念なことに 西遊記を 学校で習わないらしく

    この価値が実感できない様だが、

    この遺跡は、西突厥の 砕葉城(スイアーブ城)であったのだった。

    三蔵法師は 天竺までの道々、あるいは請われて、あるいは困って、

    様々な国に寄り道しては、

    安全なところまで護衛をつけて送ってもらったりしているが

    彼は ここ 西突厥にも立ち寄って、王に謁見している。

    まさに、その場所が今も残っているのだ。

    こんな感激することってあるだろうか。

    これぞシルクロードの旅の醍醐味ってものだ。


    車のドライバー氏に、ぜひ連れて行ってくれと 頼んでおいたのだけれど

    悪路の(未舗装の赤土を行く)ため、車が進めなくなってしまった。

    ドライバー氏は、今回 行き方を調べるに当たり

    僕の友達が 唯一 一人だけ その遺跡の場所を知っていたけど

    余程の歴史オタク以外には 時間の無駄だ、と言っていた、

    だから 今回は あきらめて ひき返さないか、という。

    え~!?


    そばの木蔭で ひと休みしていた 羊飼いに尋ねてみると、

    むこ~うの方に見える 小高い所が 遺跡であるという。

    ざっと見て1.5キロ、いや2キロくらい…

    炎天下、赤土と ぬかるみの 悪路。

    一瞬迷ったけれど、後悔はしたくない。

    行くべし。


    もしかしたらこの同じ道を、三蔵法師だって歩いたのかもしんない。

    なんて思いながら 歩いて行くと、

    向こうから 農業用トラクターが ベスベス言いながらやってきた。

    その昔はラクダのキャラバンが通った道を、今はトラクターが行くのだ。

    アク・ベシム遺跡
    暑くて寒くて、こんな所をずっと足で旅した三蔵法師の根性は

    すごいなぁ なんて感慨にふけるうち、気づけば到着。

    草ボーボーの 荒れ地に 土抗が ぼこぼこあるだけ。

    城の全容はつかめなかったが、

    周りは、360度 畑と山と草。

    三蔵法師が見た景色だって、大して変わらなかったんじゃないかとさえ思ってしまうほど。

    歩いて行けたことが却って良かった、とまで思える

    ちょっとしたロマンだった。
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    プロフィール

    チモラーシカ

    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
    働いたり 趣味に燃えたり
    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して5年
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