イベントの情報が続いたのでこれもついでに。
5月25-29日に U-16日本代表チームがウズベク代表チームと親善試合をした。
会場はタシケントのど真ん中 パフタコール=綿摘みさん という意味。

試合前には「がんばろう日本」の垂れ幕と共に写真撮影。
初日はなかなか白熱した試合で、ゴールが決まるたび電光掲示板はこんな感じに。

でも結果、後半終了直前にウズがゴールを決め2:2の同点でホイッスル。
2日目は、かなり幼い選手も出ていて初日と比べると試合運びがつたない感じ。
残念ながら2:3で負けてしまった。

応援席は、選手と同世代の少年たちがほとんど。
平日夕方5時キックオフじゃ、普通の大人は見に来られないもんね…
キュウリ、じゃなかった、お巡りさんが警備に来てんのか見に来てんのかっつーぐらい
たくさんいて どっかと座ってみている。
日本チームはどっち側?と聞いて見ると、
ユニフォームが白いのが日本チームね。
ま、ここに座んなよお嬢さん。さぁさぁ。
とキュウリが隣を指さす。
…お巡りの隣なんかいやだよう。
周りも、日本人だ日本人だぞ、とざわついてしまった。
もっと近くの席で見たいからいい、いい、と断ってみると
そんなら日本人よ、あそこで見たらいいさ、とVIP席に入れてくれた。
外国人だから? …ありがとう、キューちゃん。

なかなか立派なイス。
でもフカフカ過ぎて、よっかかるとピッチが見えないんだな…
応援方法は、
4拍子の ウズ・ベー・キス・タン!ウズ・ベー・キス・タン! と
6拍子の надо!надо!надо!гол!гол!гол!
ナーダナーダナーダ! ゴルゴルゴル!
=need =goel
あとは、行け行け~ とか、 頼む~ みたいな感じで
добаи!добаи! ダバイダバイ=please かな。
皆かなり小さいのに、応援声援はロシア語だった。
ウズがゴールを決めると、これ見よがしに隣で手を叩いて喜ぶ子供たち。
こっちは一人で見てるのに、へこむんですけど。
ピッチよりも、応援席の方がさらに厳しいアウェーだった。
帰りには、その子たちからフレンドリーに囲まれ、
いい試合だったね、ウズも日本も良かった!とか
今から家に帰るの?とも聞かれたので
そうだよ~と答えると
え~!?何時間かかるの??とか聞いて来る。
あ、日本じゃなくて、タシケントの家に帰るんだよ~、と言うと
えっ

タシケントに住んでるんだ!そうなんだ~!じゃ、サヨナ~ラ~!と
集団で元気に走り去って行った。
最終戦も見るつもりで会場に行ったけど、スタジアムはガラ~ン…
JICAの方があちこち電話して、何とか選手団に連絡がついて聞いて見ると
急きょ会場が地方に変更されたらしく、
選手たちもどこに向かっているのか分からないまま
かれこれ3時間もバスに揺られていると言う…。
この日は日曜だったので、今日だけでも応援しよう、と
意気込んできた多くの日本人たちの心を打ち砕いた。
しかもガックリとたたずんでいるのは日本人だけ。
ウズ人の観客は一人もいない。
大々的な変更のお知らせもなしに、ウズ人はどうやってこの情報を得ているのか。
口コミパワーのすごさを実感した瞬間だった。