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    スルタノフ氏 来日す

    抑留者資料館の館長 スルタノフ氏が来日した時の記者会見の模様が

    youtubeにアップされたので 興味深く見た。

    https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=uXJeKVIcpE8

    抑留者のフィルム

    2016年が明けた。

    ロシアの習慣で年越しパーティーこそ力を入れるけれども

    ウズベキスタンの新年は春分の日のナウルーズだから、

    1月はただ寒く寂しいだけのタシケントの街。

    今頃はそれはハッとするほど美しいチムガンの雪山が クッキリ見えるんだろうなぁ。


    帰国して一年半以上経過し、

    いつ止めようかと思いあぐねながら

    未だダラダラ続けているウズベクブログ。

    ウズ太郎が出来てからは月イチで書くのがやっと。

    今年は たまにネタができた時だけアップすることになっていくでせう。


    新年一発目は、テレビ番組と

    ウズベキスタンに抑留された日本兵たちの記録映画の上映会のお知らせ。

    いずれも、戦争に翻弄された日本人男子の人生を見つめる企画だ。

    今にふさわしいと思う。


    二年前の11月、私はパリにいて

    先日テロリストに襲撃された あのカンボジア料理店で舌鼓を打っていた。

    当時から美味しくて若者に話題のお店だったから

    私達のようなツーリストだってふらりと立ち寄ることもある。

    二年前の日が あの日 だった可能性だってあったはず。

    私が、友人が、テロに巻き込まれることが

    これから先は全世界で あるんだ、と震撼した日。

    他国の戦争に不用意に関わっている場合でも

    遠くの戦争に無関心でいることが許される時代でもない。

    過去から学び、争いをなくす。

    これってどんな宗教だって否定できない真理なんじゃないのかなー。


    ・1/9(土)13:00-14:00 NHK-Eテレ
    「こころの時代 こころの壁を超える~文化人類学者・加藤九祚~」

    テルメズで仏教遺跡の発掘活動を続け

    ウズベクの小学校の教科書にも載っている加藤先生の半生のインタビュー、

    昨年九州エリアで放送され好評だったそうで全国ネットでも放送、今回は再放送。


    ・1/23(土)12:00-13:30 東京霞が関
    「日本ウズベキスタン協会主催のトークイベント」

    タシケントの日本人墓地の向かいにある抑留者資料館の館長さんを迎え、

    彼の集めた抑留者の映像を上映する大変すばらしい企画。

    私もできることなら行きたいけれど、ウズ太郎・・・ウズ太郎・・・

    詳細は以下、日本ウズベキスタン協会facebookより。

    日本ウズベキスタン協会 The Japan-Uzbekistan Association
    2015年12月14日 23:32 ·
    .
    「本邦初公開!タシケント日本人抑留者資料館所蔵映像「ヒイラギ」の上映
    & タシケント日本人抑留者資料館館長スルタノフ氏の解説!」

    現在、スルタノフ氏来日に際して外務省と最終調整中ですが、
    タシケント日本人抑留者資料館で上映されている「ヒイラギ」を
    当協会で見られる非常に貴重な機会をご用意しました。
    「ヒイラギ」はスルタノフ氏が作成し、日本人抑留者についての調査、
    日本人抑留者の当時の様子などの貴重な資料映像です。
    今回はスルタノフ氏ご自身より詳しく解説もして頂きます。
    「ヒイラギ」の日本での上映はもちろん、スルタノフ氏による講演も
    日本では初めての機会ですので、どうぞこの貴重な機会をお見逃しなく、
    ぜひご参加下さい。

    日時: 2016年1月23日(土) 12:00~13:30
    会場: 日本プレスセンタービル10F (東京メトロ霞ヶ関駅 / 都営地下鉄内幸町駅)
    参加費: ¥1,500 (会員・学生は¥1,000、留学生・中学生以下は無料)
    定員: 最大50人を予定
    お問い合わせはトークの会専用メール( talk-uzbeku@nifty.com )へ
    お願い致します。
    協会事務局、会場へのお問い合わせはご遠慮願います。
    詳細は当協会HPにて
    http://homepage2.nifty.com/silkroad-uzbek/works/2015/39.html

    首相訪ウズ

    ウズベキスタンにいる邦人は、

    そのほとんどが JICA関係者。

    ついで大使館、商社、その他企業、JETRO等の駐在組。

    そして、今なら「なぜここに日本人?」的な番組にもってこいの

    個人で契約している大学の先生や日本語教師、

    技術協力で来てそのまま請われて現地企業に就職した技術者や

    プロのサッカー選手。

    ロシア語をはじめとする語学留学生。

    国際機関のウズベク担当者またはその家族、

    あるいは劇場の指揮者や芸術監督が たまたま日本人だった、というケース。

    そんなこんなでせいぜい100名もいるだろうか、というくらいだが

    旅行シーズンも終わりウズベク航空直行便も途絶えた今週に

    日本人が ががっと増える。


    関係筋には去年からずっと要請されていた首相の訪ウズが

    延ばし延ばされ この程ようやく実現するのだ。

    明日から、モンゴルと 中央アジア5カ国を歴訪するとのこと。

    お付きの人から、民間企業まで かなりの人数がウズにやってくる。

    しばらくはニュースに ウズや ○○スタン の名を聞けることになるだろう。


    首相らは、日本人抑留者墓地ナボイ劇場を訪れるという。
    ナボイ劇場

    ナボイ劇場では、

    これは日本人によって建設された劇場である という記念プレートが
    ナボイ プレート (250x188)

    金属泥棒に盗まれてしまう事件があったばかり。

    今度は盗まれないように、以前よりはるか高い場所に

    石膏で掲げたらしい。


    歴訪に先立ち、先月あたりから

    新聞各紙はウズベキスタンを特集していたし、

    また最近も

    テルメズからドイツ軍が撤退するとか、

    カムチック峠のトンネル工事が順調で いずれはタシケント~フェルガナ間

    果てはキルギスまで 列車を通す予定とか、

    ニュースはどんどん入ってきている。


    アメリカはアフガンにまだ居座る。

    テルメズに程近いクンドゥズの国境なき医師団医療施設が

    米軍に空爆されたのは記憶に新しいところ。

    なのにドイツ軍はいなくなってしまう。

    かつての ウズベキスタンイスラム運動 の拠点とも言われていた

    フェルガナ~アンディジャン~オシュを国際列車で結んで

    物や 或いは人も行き交うという。

    結構いろいろ心配だけど・・・。


    大きなうねりの中にいるような気がする これからのウズ。

    平和なまま、駐在する邦人がもっと増えると良いねー。

    単身赴任じゃなきゃ、家族は絶対日本に、という国になりませんように。

    タシケントは日本デー

    昨日3/1、タシケントのインターナショナル・ホテル(旧インターコンチネンタル)では

    1日限りの 日本料理デー だったそうだ。

    タシケントの情報サイト Afisha.uz によると

    お値段 39ドルで 気になるメニューは
    tonkatsu image

    味噌汁

    鶏肉の甘酢ソース

    牛肉の黒胡椒炒め

    子羊の照り焼き (羊は和食には…)

    焼きそば (これは多分 蕎麦を炒めたもの)

    魚のヤキトリ (なんじゃそりゃ?) 醤油とゴマ仕立て

    海老とイカの天ぷら

    蒸し米 (炊き立てご飯なのか おこわなのか)

    じゃがいものコロッケ

    野菜天ぷら

    とんかつ


    ・・・ホテルのイベントの割にはお金かかってないというか、

    タシケント市内のスシバーなんかの方が

    神戸牛ナイトとか 空輸刺身ウィークとか

    よほど頑張っている。

    家庭料理に毛の生えたようなラインナップで

    ホテルで出す和食 というよりは

    あなたの自宅でも タシケントの食材でこのくらいの和食は出来ますよ

    というデモンストレーションの様な。


    こういうのを見ると、

    かもめ食堂みたいな

    塩鮭定食 からあげ定食 おにぎり

    なんか出す店を、ウズでやってみたくなるなー。

    あと ウズの食材でいったら…

    鴨南蛮と、馬カツ、肉じゃが、がんもの煮びたし、

    鶏ガラ鶏チャーシュー煮玉子いりのラーメン、

    日替わりで

    オムライス コロッケ ビフカツサンド ピーマンの肉詰めフライ

    みぞれハンバーグ なんかの洋食系もイケるかもね。

    ま、ぜーんぜん儲からないだろうけど。


    День японской кухни
    1 марта
    International Hotel Tashkent

    International Hotel Tashkent приглашает на воскресный обед.
    Гости смогут попробовать такие тематические блюда, как:

    •Суп Мисо,
    ・Курица под кисло-сладким соусом,
    •Жареная говядина с черным перцем,
    •Жареные бараньи ребрышки,
     маринованные в соусе Терияки,
    •Жареная японская лапша,
    •Рыба «Якитори» с соевым соусом
     с кунжутными семечками,
    •Креветки и кальмары «Темпура»,
    •Рис, приготовленный на пару,
    •Картофельные крокеты «Корокке»,
    •Овощи «Темпура»,
    •«Тонкацу» из свинины.

    Цена: 39 долларов США*.

    *Оплата производится в сумах,
     по курсу ЦБ РУз на день оплаты.
    Также, к оплате принимаются
      Master Card, Visa Card и UZKART.

    Телефон для справок: 120-70-00.

    正倉院と ウズベクの楽器

    11/12(水)19:57 - 20:54 放映の

    フジテレビ「世界行ってみたらホントはこんなトコだった?!」は

    ウズベキスタン篇

    こういう番組では素通りされてしまうことが多い首都タシケントへも

    しっかり取材が入ったようで、

    また知り合いがいっぱい映るとウレシイなー。


    さて、先日「日本国宝展」を見てきた。

    正倉院から特別出品された中の

    8世紀の楓蘇芳染螺鈿槽琵琶は、

    伝来の技術で作った国産品だそうだが

    螺鈿装飾のどこをみても ウズい と唸ってしまうものだった。

    また反対に、ウズでウズの楽器展を見た時には なんて天平なのだろう と思った。

    ドゥタールやルバーブなどの弦楽器はとくに豊富で2弦から10弦まで、
    弦楽器

    モンゴルの馬頭琴に近いもの、インドのシタールに近いもの、

    琴に近いもの、まるで津軽三味線の太棹のようにベベンと鳴る琵琶、

    姿も音色もボーダーレス。
    弦楽器とぼるらる

    ナイ(笛)もよく似ていて、篠笛や尺八や
    篠笛
    それこそ雅楽の笙のようなものも見ることができる。


    私達は1000年単位で、

    こういう音こういう旋律に 憧れと懐かしさを感じる様

    刷り込まれてきたのであることよ。


    23日(日)15:00~はBS-TBSにて「空白のシルクロード」再放送がある。

    ここでは少し、ウズベク楽器の紹介がされている。


    ウズベクの空気が恋しくなった方は、

    11/29(土)13:30~ 赤坂区民センターで

    ドゥタール演奏とウズベクダンスの披露があるそうです。

    たまごの世界観

    私たち日本人は、卵を割る時 ボウルや台の角っちょにぶつける。

    麗しのサブリナでだって、海外の料理番組でだって、

    同じようにボウルで割っていたと思うのだが、

    でも外国人の前でこれをやると、驚かれることがある。


    韓国はスプーンで叩いて、

    ウズはじめCISでは、包丁で切れ目を入れてから割るからだ。

    軽微な文化的衝撃。


    ゆで玉子の割り方も人それぞれ、

    ヨーロッパの人は まずナイフで殻ごと切ってしまうもんね。

    それを知った後だと、

    ペンペン叩いてちまちま剥いている姿は原始的と言える。


    そうして道具を使う人からすると

    ボウルにガンと卵を打ちつけるなんて

    繊細なはずの日本人が何を?!と 乱暴に映るようだ。



    卵と言えば、日本に来たばかりの韓国人から電話がかかってきたことがあった。

    ―ちょっと、チモさん ! 今スーパーにいるんだけど

     日本の卵って白いの ?

     白いのって鶏の卵なの ? これ普通なの ?


    白玉は日本に限らず 世界的に流通しているので

    この電話にはとても驚いた。

    韓国では白い卵はないそうだ。

    ついでに言えば 韓国の人は

    生玉子を鍋ものに落としたり、ユッケに混ぜたりはするくせに

    生玉子をそのままでは食べないので、

    すき焼きは ちょっとビクつく。


    ウズでは住み分けが明確に出来ていて

    ひとたま150~200ソム(5~7円)の超激安卵だけが白玉、
    ミラバッド 行列 (1) (240x320)

    ひとたま500~600ソム(20円)のダマシヌィ(家飼い)や

    350ソム(12円)の一般的な卵はみんな赤玉だった。
    卵を買うには

    白玉を産む鶏は 赤玉を産む鶏ほど餌が要らないらしいので、

    そういう差があるのか。


    ウズで普通の卵を買ってしまうと、

    黄身が妙にレモン色で臭いがあったりするが

    自信のある卵屋さんは 中身を一個割って見せて

    ほら、うちのは見事なオレンジでしょ とか

    いつとれた、とか うちは何曜日の仕入れだ、と 教えてくれる。

    そういう卵屋さんでも、これ生でイケる?と聞くと

    えっ生?!食べたことないから…と 言葉詰まらせる。


    経験上、ダマシヌィを選べば

    卵かけごはん(海外での卵かけご飯)や温泉卵やマヨネーズも問題ない。

    にしても、ウズの卵は羽や 糞や血が付いていることが多く、

    鶏のお尻から出てきたものなんだよなぁ、

    本来 生で食べるものじゃないよなぁ、と実感する。


    卵って、世界的には 室温で一カ月置いても火を通せばヘーキ、

    というのが常識なのだそうだ。

    スーパーで買ってきた卵を 何の疑いもなく ご飯にかけて食べるなんていう真似は

    ものすごく優れた流通システムと品質管理と信頼と

    これは生で食べるものという売り手買い手共通の前提の下に成り立つ

    ものすごくリスキーで贅沢なことなのだと、

    ウズに出てはじめて認識した。


    日本人って、フグとか銀杏とかキノコ狩りとか、

    そういうリスキーな珍味 好きよね。

    ギャンブル中毒に陥りやすいのって、こういうのも関係してるのかな。


    ちなみに、ウズで卵を使った料理と言うと

    B&Bの朝食の 目玉焼き

    プロフに載せる ゆで玉子

    茄子やカリフラワーなどに溶き卵を付けた 揚げ焼き

    ゆで卵をみじん切りにしてマヨネーズとニシンのオイル漬けと重ねた

     ミモザサラダ風の「毛皮を着たニシン」

    ホレズムの卵餃子 トゥフム・バラク

    お菓子やパンに入れたりするにしても、あまりバリエーションは多くないみたい。

    日本の 卵焼き、味玉子、てんぷら、茶碗蒸し、プリン、は

    見て珍しく、食べて喜ばれる。

    戦争とウズベキスタン

    タシケントの日本人墓地では、

    今年も日本人会墓参が執り行われたそうだ。

    私が幼かった頃は、この時期になるとテレビは終戦特集一色だったが

    69年も経つと こんなものだろうかというほど静かなラテ欄。


    そんな中、意外にも深夜の落語バラエティーに

    戦争、そしてウズベキスタンを扱う噺が登場する。

    今晩です。


    噺家が闇夜にコソコソ ~「戦争」について考える二席!

    ■春風亭一之輔   

    東京大空襲を後世に伝える二瓶治代
    「60年の沈黙を破り語り部となる
    決意をした少女との出会い」の噺

    ■春風亭ぴっかり☆  

    ウズベキスタンから日本へ…孫に託した祖父の想い
    「日本兵と築き上げた奇跡の劇場と絆」の噺

    8/11(月)深夜 24:10-24:35 = 8/12(火)00:10-00:35

    フジテレビ


    ウズベキスタンの噺は、ナボイ劇場建設にまつわるものだろう。

    この番組は、新進噺家が自分でインタビューをして自分で噺にまとめる

    ドキュメンタリー風新作落語を披露するスタイルなので、

    実際に抑留された方かそのご家族が チラリと登場することは間違いない。

    毎回かなりくだらないけれど ただ一之輔君だけは上手。

    ご覧になるいい機会です。

    ビジネス関係

    3月、相次いで 日本企業の海外での不正供与がニュースになった。

    ウズベキスタンでの鉄道ODA案件もそのひとつ。

    このほど、その調査報告が公表された。

    <4月26日(土)21時25分配信 レスポンス より 一部抜粋>

    (日本交通技術 JTCは)ウズベキスタンでは2012年8月から今年3月まで、
    アフガニスタンへの鉄道ルートを強化する「カルシ~テルメズ間鉄道電化」で、
    ウズベキスタン鉄道(UTY)関係者に総額69万7845ドル
    (4月26日時点のレートで約7118万円)のリベートを提供。
    さらに「山岳鉄道運営に係る実施機関能力向上プロジェクト」でも
    2012年6月から2013年10月まで、総額2万米ドル(同約204万円)のリベートを支払った。
    架空の領収書や支払い伝票の偽造によって、
    米ドル現金を経費処理によって支払うという方法が用いられた。

    報告書はリベート提供の動機について
    「何としても受注に漕ぎ着けて先行投資を収益化したいという心情が働き、
    その心情を逆手に取った政府関係者からリベートをたかられている
    という図式」があったと指摘。
    「相手方政府関係者からの有形無形の圧力に屈して支払を強要された
    という面も大きい」とした。

    その一方で報告書は「腐敗リスクのある新興国に
    『バスに乗り遅れるな』とばかりにリスク管理不在の徒手空拳で進出し、
    身の丈に合わない事業に突進した」とも指摘。
    「JTCは、『被害者』と見られるべきではなく、
    相手国の腐敗を助長する『共犯』としての立場にあった」と批判した。

    《レスポンス 山内 博》


    腐敗を助長する行為 という批判は ご尤も。

    しかし、リベートを強要された という主張も、さもありなんと思う。

    ウズベキスタンは 賄賂で何とかなる と思っている、

    もしくは 思われている お国柄だ。

    ちょっと払うから 大目に見てよ、優先してよ、

    もしくは 払えば許してやる、先にやってやる、という光景は

    私達外国人でさえも、日常生活の端々で頻繁に見ることができる程。

    賄賂に関しての笑い話は本当に沢山あって

    ウズベク人だって半ばネタにしているわけである。

    こういう国でビジネスするって、

    大変なこと 本当に沢山たくさんあるだろう。


    前後して、日ウズODA不正腐敗の対策が発表された。

    今後はクリーンに行きましょうね、ということだが

    これに関わったウズベク側の人間はどういう処遇になるのだろう。


    自宅軟禁中と噂のグリちゃんが失脚して以降、

    FUND FORUM UZ関連の人たちは皆大変で、海外逃亡 一家離散だの、

    ザルカイナルの館長だか副館長だかは 牢屋に入っているだの 聞いている。

    赤いタイヤの車は昔の話だが、そうした体質というのは まだ脈々とある。

    ウズベクは死刑制度はないはずだけど

    でも死んじゃうことはある、とか、ないとか、噂だけは怖いんである。

    桜守

    日本人墓地の桜は、ちょうど最後の一輪が咲き終わるところ↓。
    クラビシュの桜

    日本から取材が来ていたらしいから その人達だろうか、

    それとも、いつもきれいにしてくれる墓守さんが

    パンジーを植えかえたのと一緒に用意してくれたものか、

    墓石には一本一本 新しいカーネーションが手向けられていた。

    ウズベクでは、お墓に供える花は カーネーションを偶数本 が基本である。


    ここに眠る人達は、戦争にとられて70年前後

    ずっとウズベキスタンにいる。

    それこそ千の風になって 日本へだってどこへだって

    帰っていることとは思うけれど、

    いつ帰れるかなーと思いながら働いて、

    そこで死ななければならなかった人たちの無念は いかばかりか、

    と同じ外地にいる身としては思わないではいられない。


    戦争を知らない子供たちの そのまた子供たちである私には、

    抑留捕虜のお墓って遠い話のような気がしていた。

    けれど、例えば私が習っている陶芸の先生のお父さん

    ウズベク陶芸界の至宝のひとり アクバル・ラヒモフさんのお兄さんは

    まだかなり若い時 日本人捕虜と一緒にナボイ劇場の内装を手がけたそうである。

    それで日本人の器用さだとか、勤勉さだとか、時間に正確なところなど

    実際に見聞きして 刺激を受けて、それを家族に話していたのだそうだ。


    そういう話を今でも聞くことができて

    ヤポニヤ ゾルゾル!(日本、いいよね!)って言ってもらえるのは、

    それだけここに眠っている人と仲間たちが頑張ったから、ということが

    ようやっと最近 身近に理解できるようになってきた。

    でももうすぐ、直接日本人捕虜を知る世代はいなくなってしまう。

    いつまでこんな風に手厚く整備してもらえるんだろう。

    せめて、お参りする人は絶えないでほしいと思う。

    理想的なお花見

    先週の日曜日、急きょ招集がかかり

    ご近所の皆さん10名が わらわらと中央公園に集まった。


    ウズベク式 絨毯ピクニック に憧れていたので

    ここぞとばかり 大家の絨毯を 気兼ねなく持ち出し、

    ちらし寿司とたまご焼きというベタなお重で、いざお花見。
    お花見1

    こんなに素晴らしい公園なのに、ワイワイやっているのは私達だけ。
    お花見2

    お天気で、青空で、360度サクラ、ごろんと寝転んでも真上にサクラ。

    はらはらと桜吹雪が舞って、グラスの中に 色っぽく落ちる。

    あーいいなー。

    日本では こんな静かで広々して暖かいお花見は なかなか出来るものじゃないもの。

    あーいいなー。


    今週末はさすがに散りきっているだろうか。

    5月になったら、チムガン絨毯ピクニックも良いな。
    プロフィール

    チモラーシカ

    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
    働いたり 趣味に燃えたり
    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して5年
    経ちますので
    情報はどんどん
    劣化していきます。
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