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    我が家の壁から世界を想う

    赤ちゃんは灯りが好き。

    ウズ太郎もよく天井ばっかり見ていたけれど

    最近は視力がついてきたのか 天井近くに飾ったリシタンのタイル

    じーっと眺めている。
    タイル

    私も一緒になってこのタイルを見つめていると

    唐草や曲線が美しくて繊細で

    ガンダーラやアールヌーボーや

    世界中の美に影響を受け、かつ与えてきた

    誠に偉大な美意識だと つくづく思う。

    こんな美を愛する人たちを十把一絡げに攻撃(または口撃)するのは

    どう考えても スマートじゃないなぁ。
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    秋の夜長に

    ラヒモフ窯で最後の最後にできあがったのは

    キャンドルランプだった。

    アリシェル先生が編み出した

    モルタル吹き付けのような ざらりとした肌触りの漆黒のシリーズがあって、

    私はそれを真っ白で作りたいとお願いした。


    そしたら、その吹きつけに使う土は

    特別なところから取って来なければならないので

    ちょっと春まで待ってね、ということになって

    仕上げが進まないまま

    私の出発ギリギリに焼きあがったのだった。

    キャンドルホルダー

    メドレセの窓をイメージしてデザインしたので

    この中から灯りがもれると

    ウズの旅の夜 ― 秋のヒヴァの満月 なんかを思い出す。

    ウズ旅には いい季節が始まるなー。

    ウズい食卓

    朝食は ウズのティーポットで紅茶をいれ

    ウズのマリナ(ラズベリー)ジャムたっぷりのトースト。
    マリナジャム
    至福の香りだ。

    しかし1ℓのジャム瓶にも底が見える日が来た。
    マリナジャムの最期
    前後して キルギスのハチミチまで無くなった。

    今は最後のひと瓶、ウズのハチミチを大事に大事に食べている。


    ウズを去る日に最後のお茶をしたマダム自家製の

    フレッシュなミントティーも、

    残りが心もとない量になってきた。
    ミントティー

    こうやって、家からウズ食材が消えていくと

    その分ウズから遠ざかったんだと実感することになる。


    荷造りをする時は、ちょっと恨んだ私の物欲だけれど

    こうなった今となっては、

    器をたくさん買っておいてよかった、と 心底 思う。


    我が家では日常的に活躍しているウズベクの器たち。

    ほうじ茶もウズのチャイニクでいれ チャシクで飲む。

    お餞別で頂いたウズ茶碗で お抹茶を点てたり、 
    ウズ抹茶

    人間国宝の先生の器でうどん食べたり、
    ウズベクの器

    いつもの食卓がウズの延長にある。

    そう思えばちょっとハッピー。


    そう言えば、上述の1ℓのマリナジャムの次に開けたのは

    ロシア土産のジャムなのだけれど…。


    8歳まで、私の朝食はいつも同じだった。

    トーストに バタと いちごジャム。

    ただ ある時期だけ、

    ものすごく大瓶で いちごとは違うジャムを

    長いことかけて食べていたことがある。

    いちごではないベリーの絵が描かれ、

    いちごより酸味が強くて、小粒で、色が暗いそのジャムは、

    とにかく美味しくて、

    全く減る気配のない大きな大きな瓶が とても頼もしかった。


    あれは何のジャムだったのだろう。

    ずいぶん経ってから、父の友達が

    ソ連経由で外国に行った時のお土産だから

    おそらく ソ連のこけももジャム だったんだろう、という

    頼りない記憶が 父から出てきた。

    それから私は信州や福島や北海道や、

    とにかく こけももジャムを見つけると必ず買った。

    ツルコケモモの英名はクランベリーだ、

    IKEAのリンゴンベリーは こけもものことだ、と聞いては試した。

    そうしてその度、この味じゃないと落胆してきた。

    遡れるものなら あの食卓に戻って、ジャムのラベルを見てきたいと思った。


    ソ連文化の色濃いウズベキスタンに暮らすと、

    夏の間にジャムを煮る その保存容器は まさしくあの大瓶だった。

    あれはやはり ソ連のジャムだったことは間違いがなさそうだ。

    ロシア出張に行くという人に、私は こけももジャムをリクエストした。

    だが結局、ウズベクではウズベクのフルーツで作ったジャムが

    一番美味しくて そこでしかできない贅沢だ。

    たいした期待もされていなかったロシア土産のこけももジャムは

    出番がないまま、日本へやって来た。


    さぁ ようやっと

    何十年かぶりの ロシアの こけももジャムとの再会である。

    どんなもんだろう。

    あの頃のように バタを塗ったトーストにのせ ほおばった。

    意外だったが、

    あぁ、何と懐かしい!この味、きっとこれで合っている。

    ソ連のジャムと ロシアのジャム。

    タイムスリップ完了。

    ロシアの風土で育った こけもも には特別の味わいがあるのだろうか。

    ウズに行っていなかったら、

    きっと 再びロシアのジャムを食べることなんて無かったろうし

    子供の頃のあのジャムを探し当てた、というアハ汁も出なかった と思うと

    ウズ行きには縁というかそれ以上、もう運命を感じてしまう。

    たかがジャムでね。 運命って(笑) でもそうなのよ、やっぱり。


    ウズベクで一番好きな場所

    私の陶芸の先生 アクバル・ラヒモフ アリシェル・ラヒモフ親子の

    エキシビションが 開かれる。

    今年のテーマは 現代にマッチさせた伝統美。

    スザニや モスクのモザイクなど 異素材のウズの美を

    焼き物に仕上げていて それは素敵な出来栄えなので、

    ご興味のある方は ぜひお出かけを。

    スタジオの雰囲気やお庭だけでも 見て頂きたい 私には心安らぐ空間。
    ラヒモフ庭

    ラヒモフ庭 (2)

    "Old tradition in Modern Times.A new Look at the Development of Ceramic Tiles"

    オープニング 5/15(木) pm7:30~

    カナッペ・ドリンク サービス、ウズベク伝統音楽演奏あり

    翌日より随時見学可能


    The Rakhimov's ceramic studio

    電話249-0435

    15,Kukcha-Darvaza street

    クッチャ・モスクや  シェデブル・ガーデンの近く

    ちも散歩MAPに掲載済み。


    先生の作品を購入するのもいいけれど、

    この窯の陶芸教室では、先生のモチーフや オリジナルのアイディアを自由に使って

    自分で好きなものを作ることができる。
    陶芸 新作

    例えば

    絵付け直後と    ザクロのケーキ皿
    陶芸のいくつか
    焼きあがり。

    絵付け直後と    ザクロと鳥の大皿
    陶芸のいくつか2
    焼きあがり。
    陶芸のいくつか3

    そして、ランプに組み立てる壺も焼きあがった。
    ランプ壺
    なんとなく こんな風になる予定 (できあがりはコチラ)。
    きのこランプ

    無心にろくろと向き合う時間は 楽しく、

    イスラムよりも古い ウズベクの文様やその意味なども知ることができ

    自然とウズ愛が育まれる。

    先生は英語堪能、コミュニケーションは心配ない。

    Myウズ皿を 作ってみるのもいいのでは。

    リシタン コレクション

    先日の弾丸フェルガナ行では 当然リシタンに滞在。

    アリシェル窯では なんか今年最後かも、と思ったのも手伝ってか

    ちょっと買いすぎてしまった。

    いつもと ちょっと違うテイストのもの が増えていたのだ。


    私は 蓋物 が大好きなので、

    ロシア在住のウズベク料理研究家の 料理本掲載のために焼いた

    というコレクションから、スープ鉢をゲット。
    PA270400 (350x263)
    PA270399 (350x263)
    葛あん 風呂吹き大根とか ポトフ風温野菜 なんか 似合いそう。

    中華風茶碗蒸し、海老と蕪のしんじょ なんかも できるかな。


    小皿 おちょこ 大きめタイル も。
    PA270398 (350x263)
    タイルは、鍋敷きの他 チーズなんか 並べても いいと思われ。

    さらにタイルも 4枚追加した。
    PA270395 (350x263)
    しばらくはコースターか薬味のせにでも使って

    日本に帰ったら 壁かテーブルに はめてみたい。


    買いすぎ?

    まぁ、すぐ かけちゃうのでね。

    ウズベク焼きのスタイル

    私が習っている陶芸の ラヒモフ窯は

    サマルカンドのアフロシヤブの丘などから出土した ウズベクの古い焼き物をはじめ
    窯5
    唐三彩や 白磁 青磁 九谷などまで

    色合い、技法、模様など じっくり研究して

    ウズベクの伝統党的なスタイルに 代々独自のテイストを合せている

    芸術家の家系。

    白地に青と緑で細かい柄を描く リシタンや 

    くすんだマルチカラー織部といった感の ギジュドバン とは

    あきらかにテイストを異にする窯である。


    サーマニー朝やクシャーン朝の伝統を再現する中には

    ギリシャ 或いは メソポタミアの壺のようなテイストもあれば、
    窯6

    伝統の色合いに アラビックをブレンドしたり
    窯3

    古代紋を ソビエト時代当時の食卓に合うモダンなシェイプに昇華させたり。
    窯4

    中には、和皿かと思うような柄もあるし
    窯
    トルコのモザイクを見る様な柄もある。

    とても多様で、シルクロードの文化が溶けあう ワクワクするような素敵なものばかり。

    以上はラヒモフ窯のおじいちゃん、ムヒッディン翁の作品。

    こうしたテイストも受け継がれてはいるが、

    お土産屋さんで探すのは ほぼ無理だと思われる。


    今の お父さん アクバルさんは イスラムの縁起モチーフを多用した
    窯7
    温かく かわいらしい作風が多い。

    そして息子の アリシェル先生は 祖父・父のテイストの再現はもちろん

    非常にアーバンモダンな作風も持っている 若手アーティスト。

    特にキャンドルランプは人気の作品だ。
    窯2
    窯8

    10/2330  オープニング
    10/2431~ 一般公開

    で アクバル・アリシェル親子の新作展示会が 工房 兼 スタジオで開かれる。

    お土産物屋には並ばないウズベク芸術を手に入れる機会、というだけでなく

    博物館にある 割れてしまっている出土品の 在りし日の姿を想像するにも

    おすすめできる展示会だ。

    カワイイ祭り~ウズ焼き

    ステキなランプを見つけた。
    アロマオイルポット

    本当はアロマオイルポットだが、あまり強い香りが好きでない私は

    ただランプに使っている。

    ざくろ柄だけでなく ボドム(アーモンド)柄など、いくつかあって

    アートバザールで 確か15ドル程だった。


    こうしたウズ柄にくりぬいたランプは、

    私の師事する アリシェル・ラヒモフ氏の得意とするところでもある。

    彼のランプは、素焼きではなく色も釉薬もついて 去年は35ドル程だったと記憶している。

    彼のスタジオで随時販売中。

    興味のある方は お出かけを。


    教室では、好きな形に成型した器に

    中央アジアの古典柄や 自分のオリジナル柄など 自由に絵付けできる。

    ↓は サマルカンドのアフロシヤブ博物館で見た模様を 再現したもの。
    和ウズ食器2
    サマルカンドの器
    お土産ものにこういう柄はないので、自分で作れるのは嬉しい。

    リシタンも良いけれど、こういう柄の方がシルクロード土産としては

    価値があってカワイイ気がするのになぁ。


    さらに、この手の柄が好きな私は
    ウズ焼き (263x350)

    アトラス柄の抹茶茶椀と
    和ウズ食器
    パフタ(綿花)柄を家紋風にあしらった小鉢を製作。

    和食器風に仕上がった。

    日本の食卓にもウズの風を。

    お買取

    これで、とうとう5つ目の チャイニク(ティーポット)。

    また買ってしまった…


    先日 チョルスーバザールのチャイハナで お茶をしたら

    その急須が あまりにもカワイくて、

    「オパ(お姉さん=実際は おばちゃん)、これ売ってくれ!」と 頼み込んだのだ。


    オパ1は、 はぁぁ?! これを?なんで?バザールで新しいの買いなよ!

    と にべもなかったが、

    「これはソビエト時代のアンティークだもん、もう買えないんだもん!」と粘ると

    オパ2が、そうよあんた、これは売ってないのよ、と加勢してくれ

    よし、売っちゃる!と 言ってくれた。


    「いくらで?」と聞くと

    オパ1-10,000ソム(400円)

    オパ2-いや、5,000ソム(200円)


    …なんで自ら 値下げ?

    オパ1も、あんた…なぜに… って顔をしている。

    でもオパ2は、いいから、ほら持ってきな、と言って

    バシャバシャッと洗って 持たせてくれた。

    でも洗いしな、やっぱあと1,000置いてきな、というので

    6,000ソム(240円)で 喜びいさんで チャイニクを握りしめて帰った。


    この顛末を見ていた、ロシアの系お客は 大笑い。

    チャイニク握って歩く私と すれ違う人は みな、振り返る。

    そんなハッピーな ある日のチョルスー。


    お店のチャイニクは、フタ割れ防止のために、ひもで縛ってある。
    チャイニクお買取
    このチャイニクはさすがに 年季の入ったひもで、

    いろんなものが滲みていそうだったので、即チョッキン。

    きれいな おめかし用に 取り換えた。
    チャイニクのひも
    この ひも、フタを手で押さえなくても パカッと落ちてこないので

    とっても便利。

    ウズベクが 世界に誇る 便利グッズに認定。

    リシタン焼き

    リシタン焼きは、ウズベキスタンを代表する焼き物の一つ。

    ブルーが特徴的な 素朴なテイストだ。
    リシタン焼き

    リシタンだけで、100を超えるとも言われる窯があるが、

    中でも NORIKO学級が併設されている アリシェル窯は、

    地球の歩き方にも載っている、観光客には メジャーな窯。

    アリシェル氏は、NORIKO学級校長のガニシェル氏の お兄さんなのである。


    もちろんアリシェル窯の評価は 国内でも高く、

    タシケントの老舗ウズベクレストラン キャラバンの内装に使われているほか、

    フェルガナ コーカンドの 遺跡やモスクの修復に ここのタイルが使われている。

    現在、ガスがないため 新作が焼けずにいるが、

    ここでは 本来 絵付け体験もできるし、アリシェル窯の作品を購入することもできる。
    リシタン 工房1 リシタンタイル

    私は、正直言うと、あまり民芸調の器が好きではないので、

    リシタン焼きは 買わないかな~、と思っていた。

    でも、ウズベクでは 模様の一つ一つに 意味が込められている。

    そういうのを知った上で よくよく見れば、

    ステキな意味の、カワイイ子に 出会うようになる。


    アリシェル氏は、日本のプロジェクトで 九谷に招かれたことがあるそうで、

    その技法を取り入れたと思われる 日本人には面白い デザインも見つかる。
    リシタン九谷
    キュウリと茄子の漬物なんか、合うと思って。


    素朴すぎて へたっぴぃ に見えるかもしれないけど、

    じゃ、これ↓ をご覧になって。
    絵付け
    私の 絵付け体験作品の 素人臭さよ。

    プロはやはりプロ。

    ただし、例外もあるかもね。

    下は ウズベク人陶工が描いた、アンパンマンと ばいきんまん。これはアタシ勝てる。
    リシタン工房2
    出番を静かに待つガス窯。

    掘り出して 救出!

    李朝風

    李朝の白磁。



    ・・・といっても通用しそうな これ、

    ロシアの ウォッカ徳利。

    ヤンギアバッドバザールで

    たったの 5,000ソム(170円)!

    私には プライスレス。
    プロフィール

    チモラーシカ

    Author:チモラーシカ
    ウズベキスタンの首都
    タシケントで
    働いたり 趣味に燃えたり
    壊れまくる冷蔵庫に泣いたり
    の毎日を経て、
    ウズベク暮らし4年目の夏
    日本へ帰ってきました。

    趣味: ものづくり 韓国語
    モットー: 何でも食べる

    帰国して3年
    経ちますので
    情報はどんどん
    劣化していきます。
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